三洋電機製の「W52SA」は、スリムでシンプルなボディに2.8インチワイドQVGAディスプレイ、ワンセグ、おサイフケータイなどのトレンド機能をバランスよく搭載したWIN端末。回転2軸機構を採用しており、ディスプレイを表にして折りたたんだコンパクトな形でワンセグを楽しめる。


ディスプレイを表にして折りたたんだ「フロントスタイル」でワンセグを視聴できる「W52SA」。モノクロTFTの背面ディスプレイも搭載し、明るい場所ならバックライトなしで時刻などの各種情報を確認できる。EZ・FMにも対応しており、FMラジオも聴ける
回転2軸ボディの「W44T」と並べたところ。ディスプレイ側ボディがとても薄いことが分かる。赤外線ポートを搭載した端末の先端部には、光の当たる角度によって微妙に色が変わる特殊加工が施され、これがデザイン上のアクセントになっている(左)。ワンセグ/FMラジオ用のロッドアンテナは、先端部が本体からはみ出すことなくきれいに収まる。ヒンジ部もスマートに処理され、最厚部となるこの部分でも厚さは約20ミリ。最厚部は「W53T」と同じで、「W52SH」より1ミリほど薄い(右)「Just Simple」をコンセプトとするボディデザインは、細部までフラットな仕上げにこだわった。先端部の金属パーツを採用したワンセグ/FMラジオ用アンテナ部も、きれいに処理しており、ボディカラーごとに異なる質感で仕上げるなど、同じボディ形状ながら各カラーごとに異なる個性を持たせている。
ダイヤルキーはフレームレスタイプのものを採用。キーは1つ1つの面積を大きく取り、キーの上下の端にくぼみを持たせて境目を分かりやすくしている。ストロークも十分確保されるなど操作性は良好だ。十字キーの周囲にレイアウトされた4つのソフトキーも大きく、誤操作の心配が少ない。

ダイヤルキーはフレームレス。一般的な折りたたみ端末と比べると、キーの占有スペースは若干上下にシュリンクされているが、その分、指の移動が少なくて済むことからかえって使いやすい印象も受けた。ダイヤルキーのキートップの上下にはしっかりとしたくぼみがあるワンセグ機能は、ほかのauのワンセグ対応機と同様「au Media Tuner」を採用し、基本的な操作性はほぼ同じ。音声のみのバックグラウンド再生やEPGとスケジュール機能を利用した予約録画機能もサポートする。サイドキーを使ったワンセグのワンタッチ起動や、ディスプレイを表にして折りたたむ「フロントスタイル」に連携したワンセグ起動にも対応する。
フロントスタイルのワンセグ視聴時でも各種サイドキーでチャンネル切り替えや音量調整を行え、閉じるとサイドキーを自動ロックするキーロック機能を設定していても、ワンセグ利用時には自動で解除される。
W52SAのワンセグ機能で便利なのは、2つの輝度調整(正確にいえばバックライトの明るさ調整)機能が連携する点だ。5段階の「明るさ設定」と、利用時の環境光を検知して明るさを自動調整する「光センサー」はそれぞれオン/オフに設定でき、光センサーは「明るさ設定」の設定を基準に動作する。環境光に連動した明るさの自動調整機能自体はさほど珍しくないが、多くの場合、完全におまかせになってしまう。W52SAでは「明るめで自動」「暗めで自動」といったように、好みや利用環境に合わせた明るさの自動調整が可能だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.