先日初めて、おサイフケータイだけで新幹線の座席予約・きっぷ購入ができるモバイルSuicaの新サービス「モバイルSuica特急券」を使う機会があった。カードタイプSuicaでは利用できないこのサービス。どのような操作できっぷを買うのか、そのようすは別記事に書いた通りだ。
ここからは、筆者が東京と宮城を往復した1日の間に出くわした「モバイルSuica特急券で困ったシーン」を紹介する。以下、すべて実体験だ。それぞれのケースごとに「本当はどうすべきだったのか」を確認したので、参考にしてほしい。
チケットをモバイルSuicaで購入し、受け取って、意気揚々と新幹線改札をくぐったあと、ふと思った。
「あれ、私、どの列車に乗るんだっけ……?」
紙のチケットなら、表に乗るべき列車と、座席番号が書いてある。携帯で確認するべく、モバイルSuicaのアプリを立ち上げると、そこに出てくる画面はいつも通りのトップメニューだ。「そういえば、列車の番号と座席番号はどこに表示されるんだろう」と思いながら「(5)モバイルSuica特急券」を選択した。
ここで表示されるのは、購入時にも表示された「注意事項」だ(2画面分もあって非常に長い)。「確認」を押すと、きっぷを購入したときと同じ画面が表示され、受け取ったきっぷの情報(列車番号・座席番号)は表示されていない。
ここで表示されるメニューは以下のとおりだ。
きっぷを購入したときとまったく同じ画面に戸惑った。……はて、どこで座席情報を確認すればいいのか? ちょっと迷った末、「(8)購入、変更、払戻の履歴」を選択した。
ここの画面では、それまでに購入したモバイルSuica特急券の番号/決済日/乗車日/乗車区間/列車番号が一覧表示される。
列車番号とは、例えば「やまびこ62号」などのこと。どの列車に乗るかはここで分かるが、どの座席に行けばいいかを知るには、さらに「モバイルSuica特急券番号」をクリックしてその先の画面へ行かなくてはならない。
自分の座席番号を知るためには、モバイルSuicaのアプリを起動してから、何度も何度もサーバと通信しなくてはならない。数分かかるので、急いでいるときには相当焦るはずだ。こういったトラブルを避けるためにも、モバイルSuica特急券でチケットを買った場合は、紙に列車番号と座席番号を書いて、手元に持っておくことをオススメする。
モバイルSuicaのアプリを立ち上げ、「(1)Suica利用状況確認」→「(4)モバイルSuica特急券」を選ぶと、ログインすることなくモバイルSuica特急券の内容を確認することができます。
ただし、これができるのは、購入後、サーバから受け取り済みで(=端末のFeliCaチップにダウンロード・書き込みが済んでおり)、しかも使い終わっていないきっぷに限られます。購入したけれど受け取りが済んでいない、あるいは使い終わったきっぷの場合は、本文と同じく「(5)モバイルSuica特急券」を選んでログインしたあと、サーバと通信して「購入、変更、払戻の履歴」を確認してください。(JR東日本広報部)
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