ZTEは2月25日(中央ヨーロッパ時間)、スペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2018(MWC 2018)」に先立ってスマートフォンの新製品発表会を開催し、BLADEシリーズの新モデル「BLADE V9」と、その廉価版「BLADE V9 VITA」を披露した。どちらも日本投入予定は未定となっている。
発表会では、同社でProduct Marketing and Strategyのバイスプレジデントを務めるジェフ・イー氏がBLADE V9の詳細を説明した。
V9はミドルレンジ層にフォーカスした端末で、買いやすい価格でありながら高品質なデザイン、高性能な機能を搭載しているという。
ボディーのディスプレイ面と背面にはガラス素材、側面にアルミフレームを採用。背面ガラスは多層構造で、光の加減によって表情が変わる。この「Aurora Glass(オーロラガラス)」によって、「(V9は)フラグシップモデルと同レベルのデザインを実現している」(イー氏)。
5.7型の縦長ディスプレイは、画面占有率(前面全体に占める画面の割合)が83.6%と高く、より多くの情報を表示できる。それでいて、“縦長”である利点を生かして横幅を70.6mmに抑えており、持ちやすさにも配慮している。
カメラについては、バルセロナの夜の風景をV9で実際に撮影し、暗い場所での撮影に強いことを強調。
自らの生活を写真に撮って発信しているファッションインフルエンサーのマリア・ティルブさんも登壇し、自身の生活におけるカメラの重要性を語るとともに、V9のカメラ性能にもお墨付きを与えた。
V9はドイツ、メキシコ、スペイン、中国、ロシアで3月から順次発売される。標準販売価格は、3GBメモリ・32GBストレージモデルが264ユーロ(約3万5000円)、4GBメモリ・64GBストレージモデルが299ユーロ(約3万9000円)となる。
BLADEシリーズは、ZTEの端末ラインアップの中でエントリーからミドルレンジに位置する。日本ではSIMロックフリースマホとして、デュアル構成のアウトカメラと1300万画素の高画素インカメラを搭載した「BLADE V8」や、スペックを抑えてシンプルな「BLADE E02」などが販売されている。
今回新たに登場するBLADE V9は、5.7型フルHD+(1080×2160ピクセル) ディスプレイを搭載。昨今のトレンドでもあるアスペクト比「9:18」の縦長ディスプレイとなっているのが特徴だ。プロセッサはQualcommの「Snapdragon 450」(CPU部は1.8GHz 8コア)を採用。メインメモリは3GBまたは4GB、内蔵ストレージは32GBまたは64GBを備える。バッテリー容量は3200mAhだ。
アウトカメラは1600万画素と500万画素のデュアル構成で、背景をぼかした撮影などができる。インカメラは800万画素で、セルフィー(自撮り)にも強いと同社ではアピールしている。背面には指紋センサーを備え、インカメラを使った顔認証にも対応している。
本体サイズは151.4(高さ)×70.6(幅)×7.5(奥行き)mm、重さは140g。背面はガラスでサイドにアルミのフレームを採用している。ボディーカラーはBlack, Gold, Blue Grayの4色を用意している。
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