2009年第4四半期の世界携帯電話市場は、5四半期ぶりのプラス成長となった。IDCが1月28日にこのような調査結果を報告した。
同四半期の世界携帯電話出荷台数は、前年同期比11.3%増の3億2530万台。それまでは5四半期連続でマイナス成長となっていた。2009年通期では前年比5.2%減の11億3000万台だった。
IDCは、第4四半期は主に、アジア太平洋地域と米国が市場をプラス成長に押し戻したとしている。また年間を通じてスマートフォンが好調だったという。消費者の好みが単なる音声通話からデータ通信へとシフトしているとIDCは指摘しており、2010年も、スマートフォンはラインアップの拡充と価格の下落で勢いが続くと見込んでいる。
ベンダー別では、依然としてNokiaが首位に立ち、Samsung、LG、Sony Ericsson、Motorolaと続く。Nokiaはスマートフォンの新モデル投入で第4四半期に出荷台数を伸ばしたが、2009年通期ではマイナス成長となっている。SamsungとLGは第4四半期も通年でも出荷台数を伸ばしているのに対し、Sony EricssonとMotorolaは大幅に減少している。
順位 | メーカー | 4Q09出荷台数 | 4Q09市場シェア | 4Q08出荷台数 | 4Q08市場シェア | 出荷台数伸び率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Nokia | 126.9 | 39.0% | 113.1 | 38.7% | 12.2% |
2 | Samsung | 68.8 | 21.1% | 52.8 | 18.1% | 30.3% |
3 | LG | 33.9 | 10.4% | 25.7 | 8.8% | 31.9% |
4 | Sony Ericsson | 14.6 | 4.5% | 24.2 | 8.3% | -39.7% |
5 | Motorola | 12.0 | 3.7% | 19.2 | 6.6% | -37.5% |
その他 | 69.1 | 21.2% | 57.4 | 19.6% | 20.4% | |
合計 | 325.3 | 100.0% | 292.4 | 100.0% | 11.3% | |
(資料:IDC) |
順位 | メーカー | 2009出荷台数 | 2009市場シェア | 2008出荷台数 | 2008市場シェア | 出荷台数伸び率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Nokia | 431.8 | 38.3% | 468.4 | 39.4% | -7.8% |
2 | Samsung | 227.2 | 20.1% | 196.6 | 16.5% | 15.6% |
3 | LG | 117.9 | 10.5% | 100.8 | 8.5% | 17.0% |
4 | Sony Ericsson | 57.1 | 5.1% | 96.6 | 8.1% | -40.9% |
5 | Motorola | 55.2 | 4.9% | 100.1 | 8.4% | -44.9% |
その他 | 238.6 | 21.2% | 227.6 | 19.1% | 4.8% | |
合計 | 1,127.8 | 100.0% | 1,190.1 | 100.0% | -5.2% | |
(資料:IDC) |
IDCは2010年の携帯電話市場について、回復を予測している。景気回復と累積需要により、携帯電話メーカーにとっては明るい状況になる見通しという。
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