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Google Docs刷新 リアルタイム共同編集機能を搭載

» 2010年04月13日 08時58分 公開
[ITmedia]

 米Googleは4月12日(現地時間)、オンラインオフィススイート「Google Docs」の大規模なアップデートを発表した。ユーザーからのさまざまなリクエストに対応するため、基盤となるエンジンから再構築したという。新たに加わった図形描画ツールは同日、ドキュメントと表計算のβ版は近日中に公開する。

 今回のアップデートの主眼は高速化とコラボレーション機能の強化。起動やスクロールがスムーズになったほか、高速化によってリアルタイムの共同編集が可能になった。共同編集機能はGoogle Waveの機能と似ている。文書を共有しているメンバーが加えた修正をリアルタイムで表示し、文書の横に新設したチャットスペースでコメントの交換ができるようになった。

 ドキュメント作成の新機能としては、上記の共同編集機能のほかに、文書のインポート・エクスポートでの書式保持の強化、画像レイアウト機能の強化、マージンやタブ機能の追加などが挙げられる。チャットが可能になったことで、コメントシステムは削除された。

doc 画面上部にタブやマージンを設定するバーが追加された

 表計算には、セルに入力する数値や数式を表示する数式バーを追加した。また、オートコンプリートとカラムのドラッグ&ドロップにも対応した。

sheet 数式バー

 新しい描画ツールでも共同編集が可能だ。同ツールで作成したグラフやチャートは、Web上のクリップボード経由でドキュメント、表計算、プレゼンテーションの文書にペーストできる。

drawing

 なお、新Google Docsは高速なレンダリングエンジンを生かすことに重点を置いたため、Google Gearsによるオフライン機能に対応しない。5月3日からこの機能が使えなくなる。将来的にはHTML5ベースのオフライン機能を追加する計画だ。

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