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H.264のライセンス料、無料ネット動画は恒久的に不要に

» 2010年08月27日 09時33分 公開
[ITmedia]

 ライセンス管理団体MPEG LAは8月26日、ネットの無料動画配信に対して、AVC/H.264のライセンス料を「ライセンスの全期間を通じて」無償にすると発表した。

 同団体は先に、2015年12月31日までこうした動画にライセンス料を課さない方針を明らかにしていた。今回の発表で、それ以降もライセンス料が発生しないことが明確になった。

 ライセンス料免除の対象は「エンドユーザーが無料で視聴できるインターネットビデオ(インターネット放送AVCビデオ)」。例えば、YouTubeのように無料でWeb動画を配信しているサービスなどがそれに当たる。インターネット放送AVCビデオ以外の製品やサービスには引き続きライセンス料が課される。

 H.264はHTML5の動画コーデックの1つで、YouTubeやVimeoなどの動画サイトは同技術を採用している。ライセンス料免除が決定したことで、H.264 HTML5を使った無料動画が増えそうだ。ただし、Webブラウザの中にはH.264 HTML5動画の再生に対応していないものもある

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