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「負けたことは恥でない」――クイズ王、コンピュータとの対決語るせかにゅ

» 2011年02月18日 18時49分 公開
[ITmedia]

クイズ王、コンピュータとの対戦語る

 クイズ番組「Jeopardy!」でIBMのスーパーコンピュータ「Watson」とクイズ王が対決し、Watsonが勝利した。クイズ王ケン・ジェニングス氏は、この対決について「ほかのJeopardy!の対戦と同じような感じだった。もっとも、視界の端に見えた相手は、顔のところにプラズマスクリーンがあったが」と話している。

 同氏がIBMの技術者から受けた説明では、Watsonが答えを導き出すプロセスは、問題文から手がかりとなるキーワードを絞り込み、記憶(15テラバイトのデータ)を探ってキーワード間の関連を見出し、回答候補の上位にあるものをカテゴリーや時代、場所などすべての手がかりに照らしてチェックし、十分に確信が持てたら回答ボタンを押す、というものだ。同氏はこのプロセスを「わたしのやり方に似ているように思った」としている。「人間のJeopardy!プレイヤーはこれを瞬時に、直感的に行うが、わたしの脳内でも多かれ少なかれ同じことが起きていると思う」

 同氏は、Watsonは賢く素早いなどJeopardy!の上位成績者と似ているところが多いが、人間とは違って及び腰になったり、うぬぼれたり、落胆したりせず、冷静に戦うとしている。また回答ボタンを速く押せるのも、Jeopardy!では大きなアドバンテージだという。

 「20世紀に組み立てロボットによって工場の仕事がなくなったように、ブラッド(対決に参加したもう1人のクイズ王)とわたしは、新世代の『考える』マシンによって仕事を奪われた最初の知識産業の労働者となった」と同氏は語りつつも、コンピュータに負けたことは恥ではないとしている。「わたしは2880個のプロセッサも15テラバイトのデータもなく、回答ボタンも完璧なタイミングで押せない。数ドル相当の水と塩とタンパク質でできたわたしのささやかな脳は、非常に高価なコンピュータ相手によく頑張った」

My Puny Human Brain(Slate)

10コアXeon、上半期中に出荷

 Intelは10コア搭載のXeonプロセッサ「Westmere-EX」を上半期中に出荷する予定だ。このプロセッサは昨年登場した8コア搭載Nehalem-EXの後継で、データベースなどを走らせるハイエンドサーバ向け。最大8ソケットのサーバに対応し、各コアが2つのスレッドを実行できるため、同時に160のスレッドを実行できる。

Intel to Ship 10-core Xeon Processor in First Half(PCWorld)

ソニー、「iTunesから音楽引き上げず」

 ソニーが米国やオーストラリアで独自音楽サービス「Music Unlimited」を開始したことを受け、同社がiTunesでのSony Musicの楽曲販売をやめるのではないかとの憶測が流れていた。ソニー幹部はこれを否定し、「Sony MusicはiTunesから曲を引き上げるつもりはない。彼らはデジタル分野での最大のパートナーの1社だ」とコメントしている。

Sony Exec: We Are Not Abandoning iTunes(Silicon Alley Insider)

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