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Microsoft、IE9搭載の次期Windows Phone 7「Mango」を披露

» 2011年04月14日 07時31分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは4月13日(現地時間)、同社のスマートフォンOS「Windows Phone 7」の次期版(コードネーム:Mango)を、年次カンファレンスMIX11で発表した。開発者向けツールは5月にリリースし、OSのアップデートはこの秋に実施する計画だ。

 Mangoではマルチタスキングに対応し、アプリの切り替えが高速になる。WebブラウザとしてInternet Explorer(IE9)を搭載するのも大きな特徴だ。また、新たに日本語を含む16の言語に対応し、販売地域を現在の16カ国から35カ国に拡大する。

 5月にリリース予定の「Windows Phone Developer Tools」はSilverlightとXNAをサポートし、約1500ものAPIを追加する。Motion SensorとカメラにアクセスするAPIも含まれており、開発者はAR(拡張現実)アプリを開発できる。また、Live Tilesを作成するためのLive Agentsも利用できるようになる。

 api 利用できるようになる機能の一覧

 Microsoftによると、現在の登録開発者数は3万8000人で、1万3000本のWindows Phone 7アプリが開発されたという。5月25日には人気ゲームのAngry Birdsのリリースが予定されているほか、Mangoには、Skype、Spotify、Amazon Shoppingなどのアプリが提供される予定だ。

 apps 左から、Amazon Shopping、IMDb、Quantasのアプリ

 Windows Phone 7の最初のアップデートは2月に実施されたが、一部の端末では現在もアップデートできないなどの不具合がある。MIX11での基調講演の冒頭で、Windows Phone Program Management担当副社長のジョー・ベルフィオーレ氏はこうした不具合について謝罪し、問題は近いうちに解決できると説明した。

 MIX11の2日目の基調講演では、Windows Phone 7のほか、「Silverlight 5 β」と「Kinect for Windows Beta SDK」も発表された。Silverlight 5 βはMicrosoftのページからダウンロードできる。Kinect for Windows Beta SDKは“春のうちに”専用ページからダウンロードできるようになる見込みだ。

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