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Square、iPad、iPhone、Android利用のモバイル決済システムを発表

» 2011年05月24日 08時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Squareは5月23日(現地時間)、米AppleのiPadを利用する小売店向けPOS・レジシステム「Square Register」と、それに対応する消費者向け電子決済アプリ「Card Case」のiPhoneおよびAndoirdアプリを発表した。

 米Twitterの共同創業者、ジャック・ドーシー氏が2009年に立ち上げたSquareは、2010年にモバイル決済サービス「Square」をスタートした。このサービスはiPad、iPhone、Androidに無料の専用アプリをインストールし、端末のイヤフォンジャックに接続した小型カードリーダーにクレジットカードを読ませることで決済するシステムだ。

 Square RegisterとCard Caseの組み合わせでは、クレジットカードの読み込みも不要になる。

 小売店はSquare Registerで商品管理、価格変更、自動決済、電子領収書の発行、消費者向け告知、顧客の購買履歴管理などを行える。Card Caseをインストールした端末では、最寄のSquare Register利用店舗を検索でき、「Tab(勘定書)」機能で支払いができる。利用方法は、Card Caseから対象店舗のTabを選択し、欲しい商品をタップする。小売店はRegisterのTabリストに表示される顧客名を確認し、タップすることでCard Caseでの支払いを承認する。顧客にはテキストメッセージで電子領収書が送られるという流れだ。

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 Square Registerのアプリは、米国のApp Storeで同日からダウンロードが可能になる。アプリは無料で、利用料は、Squareと変わらず1決済につき商品価格の2.75%の手数料のみ。

 現在Card Caseを利用できるのは、ロサンゼルス、ニューヨーク、サンフランシスコ、ワシントンD.C.にある50店舗。

 同社によると、Squareアプリのカードリーダーは累計50万個出荷されており、1日当たり300万ドルのモバイル決済が行われているという。

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