セイコーエプソンから小型のプリンタ「Colorio me:」(カラリオミー)が発売された。「女性向け」と、ターゲットを限定して開発されたプリンタである。Colorio me:にはこれまで通り「E-100」という型番も付けられているが、このレビューでは愛称のColorio me:で述べていきたい。
このプリンタ、当初は通常通り男性を中心とした開発チームで設計されていたが、今ひとつのできだったらしい。そこで急遽、女性だけのプロジェクトチームを発足させ、すべて女性だけの手で開発し直したとのこと。TVCMも、大塚寧々が自分で作ったお弁当をデジカメで撮って、プリントアウトするシーンなんかが放映されている。
ただし、PCUPdateの読者はほとんどが男性。もちろん筆者も男なので、女性向けに書けるわけもない。そこで今回の記事では、カミさんから「このプリンタどうよ?」とダンナさんが聞かれたときにどう答えるか、を念頭に置いてレビューしていきたい。
Colorio me:の本体サイズは256(幅)×154(奥行き)×163(高さ)ミリ。確かにコンパクトで、まるでトースターのような形だ。でもぱっと見の印象とは違い、ちょっと重い。編集部にいる女性に持ってもらったが、やはり重いという。
Colorio me:の本体重量は約2.7キロ。軽いものでも4キロ近くある、据え置き型のA4サイズインクジェットプリンタよりも確かに軽量ではあるが、「軽い!」と言える重さではない。イメージとしては、据え置き型のA4サイズノートPCを考えてもらえばよいだろう。たとえば、「Endeavor NT7000Pro」が約3.0キロだ。
また、コンパクトなサイズではあるが、キヤノンの「PIXUS 80i」のようにバッテリーは利用できない。代わりに約3.8メートル(電源コード約1.8メートル、AC電源からプリンタに差すコード約2メートル)という、かなり長めのコードが付属する。このため、部屋内のちょっとした移動ならば問題なく使えるはずだ。
なお、筆者が編集部内でテストをしていたとき、このサイズに惹かれる人は、男女問わず多かった。「小さい物好き日本人」の好みに合っているのだろうか。
Colorio me:は、基本的には「PCレス環境」でのプリントアウトを想定して作られたプリンタだ。このためPCなんていじらなくても全く問題はない。右に配置されているメモリカードスロットにメモリを差し込むか、PictBridge対応デジカメなら、背面のUSBコネクタにつないでプリントアウトするだけだ。
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