VIA、COMPUTEXで家電向けの一連の製品披露へ

» 2004年05月29日 09時54分 公開
[IDG Japan]
IDG

 VIA Technologiesは台北で6月1日開幕するCOMPUTEX 2004で、家電向けのコンピュータマザーボード「EPIA SP」を披露する。

 EPIA SPは、CN400チップセットを組み込んだVIA初のMini-ITX(17×17センチ)マザーボードとなる。CN400はS3 GraphicsのProグラフィックスコア、MPEG2およびMPEG4ビデオ用のハードベースアクセラレーションを備え、HDTVをサポートしている。

 EPIA SPは7〜9月期の初めに出荷予定。VIAから今年下半期に登場予定のNehemiahコアをベースとしたプロセッサをサポートする。Nehemiahベースのプロセッサは90ナノメートルプロセスで製造され、VIAによれば1GHzのクロックスピードで消費電力はわずか3.5ワット。

 VIAは家電向けに、消費電力を抑えた小型の製品開発を進めており、COMPUTEXではEPIA SPのほかにも一連の製品を展示する。

 VIAのブースで展示予定の製品の一つが、Ministry of Mobile Affairsの携帯ゲーム機「Eve」。これはVIAの携帯ゲーム機用参照設計「Grace」を基盤としている。

 EveはPCゲームをプレイできる設計になっており、VIAのEden-Nプロセッサ(533MHz)とNano-ITX (12×12センチ)EPIA Nマザーボードを採用。4インチのTFT液晶、MicrosoftのWindows XP Embedded、VIAのCN400チップセット、HDD 20Gバイト、DDR SDRAM 128Mバイト、USB 2.0ポート2個、ホットスワップ可能で再充電できるリチウムイオンバッテリー2個、Compact Flash Type IIカードスロットを備え、無線LAN接続に対応している。

 Eveは単なる携帯ゲーム機ではない。基本的には小型のPCであり、保存したビデオやデジタル写真を見たり、USBキーボードやワープロを追加すればWeb閲覧などにも対応できる。価格と提供時期は公表されていない。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月17日 更新
  1. 2台のPCを“直結”して高速データ転送と画面共有を実現――Intelが「Thunderbolt Share」を発表 対応製品は2024年後半に登場予定 (2024年05月16日)
  2. Next GIGAで何が変わる? 文科省が「学習用端末」の要件や補助スキームの変更などを行った理由【前編】 (2024年05月16日)
  3. 使って分かったM4チップ搭載「iPad Pro」のパワフルさ 処理性能とApple Pencil Pro/Ultra Retina XDRディスプレイ/新Magic Keyboardを冷静に評価する (2024年05月14日)
  4. 「自炊派、速い!」 PFUが“ScanSnapユーザーあるある”LINEスタンプ発売 売り上げは能登半島地震の義援金に (2024年05月16日)
  5. SwitchBot、さまざまな家電をまとめて操作できる多機能学習リモコン (2024年05月16日)
  6. ベンキューのminiLED×4Kゲーミングディスプレイ「MOBIUZ EX321UX」は5月31日発売 26万5000円 (2024年05月15日)
  7. ASUS、USB4ポート増設用のPCIe拡張カード (2024年05月16日)
  8. 絵文字のルーツはシャープの電子手帳? AIoTクラウドが日本の製造業を支援する理由 (2024年05月15日)
  9. 山善、リチウムイオンバッテリーを活用した家電「ELEIN」シリーズを立ち上げ 第1弾16アイテムを6月上旬に発売 (2024年05月15日)
  10. 新型「iPad Pro」が見せる未来の夢と「iPad Air」が見せたバランス感覚 実機を試して分かったiPad購入ガイド (2024年05月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー