2台のPCを“直結”して高速データ転送と画面共有を実現――Intelが「Thunderbolt Share」を発表 対応製品は2024年後半に登場予定

» 2024年05月16日 00時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 Intelは5月15日(米国太平洋夏時間)、2台のThunderbolt 4/5対応PCをつないでデータのやり取りやキーボード/マウス/ディスプレイの共有ができる技術「Thunderbolt Share(サンダーボルトシェア)」を発表した。本技術を利用するライセンスが付属するPCや周辺機器は、2024年内後半に発売される予定だ。

Thunderbolt Share Thunderbolt 4/5対応PCを直結する「Thunderbolt Share」が登場

Thunderbolt Shareの概要

 先述の通り、Thunderbolt Shareは2台のThunderbolt 4/5対応PCをつなぐ技術だ。複数台のPCを所有する人が増える中で、「PC間のデータのやり取りをもっと高速かつセキュアに行いたい」「簡単にキーボード/マウス/ディスプレイを共有したい」といったニーズに応えるべく開発されたという。

概要 Thunderbolt Shareの概要
概要 複数台のPCを所有するユーザーが増える中、データのより高速な転送や周辺機器(特にキーボード/マウス/ディスプレイ)の共有をより簡単に行えるようにするニーズが高まっている

 Thunderbolt Shareで提供される機能は、以下の通りとなる。

  • 接続先PCのキーボード/マウス/ディスプレイの共有
    • ノートPCからデスクトップPCにつないであるキーボード/マウス/ディスプレイを使うシーンを想定
  • つないだPC間のデータ転送/同期
    • データのやりとりや同期をより迅速に行うことを想定
    • 古いPCから新しいPCへのデータ移行にも利用可能

 本機能を利用するには「Thunderbolt Shareアプリ」の利用権(ライセンス)が必要となる。このライセンスは一部メーカーのThunderbolt 4/5対応PCや、Thunderbolt Share対応のThunderbolt 4/5周辺機器に付属することになっており、ライセンスのないThunderbolt 4/5対応Windows PCにもインストール可能だ(※1)。

(※1)ライセンスが付属するPCの場合は他の1台に、対応周辺機器の場合は2台にインストール可能(ただし、いずれもThunderbolt 4/5ポートを備えるWindows PCであることが必須だ)

簡単な画面 Thunderbolt Shareアプリの「自動接続ウィザード」と「メインメニュー」のイメージ。簡単に使えることを目指したという
各機能 各機能は、シンプルなUIのもとに利用できる
ライセンス体系 Thunderbolt Shareを使うには、Thunderbolt Shareアプリのライセンスが必要となる。ライセンスは一部メーカーのPC、またはThunderbolt Share対応の周辺機器に付帯する

 Thunderbolt ShareはThunderbolt 4/5ケーブルでPC同士を直結して使う方法の他、Thunderbolt Share対応のディスプレイ/ドッグを介して接続する方法でも利用できる。

お好みの接続方法で Thunderbolt 4/5対応Windows PCを直結する方法の他、Thunderbolt Share対応のディスプレイ/ドッグを介して接続する方法も取れる
ディスプレイ共有 ディスプレイの共有機能は、最大でフルHD(1920×1080ピクセル)/60fpsの“無圧縮”伝送に対応している
セキュリティ 通常のThunderbolt 4/5接続と同様に、セキュリティ面にも配慮している
メーカー Thunderbolt Share対応のPCや周辺機器は、2024年内に主要なメーカーから登場する予定となっている

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