8月2日にIntelが発表を予定している最新版Xeon向けのチップセットで不具合が発覚した。わずか数日前にはクレイグ・バレットCEOが、最近相次ぐ製造問題は「容認できない」と苦言を呈したばかり。
Intelに近い筋によれば、同社のチップセット「E7520」(コードネームLindenhurst)と「E7320」(Lindenhurst VS)はメモリコントローラの不具合が原因で、Intelの次世代PCI Expressに対応した特定のデバイスで利用した場合、特定の状況下でシステムがフリーズする可能性がある。
この不具合は、複数のポートを備えたネットワーキングカードなど特定の多機能デバイスに影響すると、この筋は伝えている。
「これが起きる確率は非常に低い。回避策はPCI Expressを使わないことだ」と、Microprocessor Report編集長のケビン・クレウェル氏。
それでも、Intelがデュアルプロセッササーバ向けの新プロセッサNocona Xeonの発表に合わせて大々的な宣伝を行おうとしている矢先、この不具合が見つかったことは同社にとって打撃になるとクレウェル氏は指摘する。「このプラットフォーム導入の大きな目玉の一つがPCI Expressだった。サーバ分野でPCI Expressの利用を推奨できないことにより、同プラットフォームの利点がそがれるのは確実だ」
この不具合は、Nocona搭載のワークステーション向けチップセット「E7525」にも影響する。しかしサーバの方が受ける影響は大きいだろうとクレウェル氏。
Intelは2日、developer.intel.comのサイトにLindenhurstの不具合に関する情報を掲載する見通しだと、情報筋は伝えている。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.