調査当日の金曜、アキバの複数ショップにVLSYSTEM製ファンコントローラ「Zephyrus(セピロス)VL-ZPR」が入荷していた。価格は5000円前後で、どのショップも在庫は豊富なようだ。
Zephyrusは、基板になんと「人工知能」を組み込んだというファンコンである。3個の温度センサーなどにより、リアルタイムでPC内部の温度をチェックし、全自動でファンの回転数を調整するのが特徴となっている。本体には調節用つまみなどはなく、背面ブラケットに装着するのみ。内部の状況は、付属ソフトでモニタリングする仕組みだ。
「自分であれこれいじれないのが少し寂しい気もしますが、全自動のラクさ、そして人工知能という響きにはシビれますね」(某ショップ店員)とのことで、お客さんの評判(というか興味)も上々のようだ。
製品 | VLSYSTEM「Zephyrus VL-ZPR」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 5038円 |
T-ZONE PC DIY SHOP | 5250円 |
今週水曜日から週末にかけて、GeForce 6800搭載ながらファンレス仕様となるGIGABYTE「GV-N68128DH」が出回り始めた。価格は4万円前後で、各ショップとも在庫は少数。
GV-N68128DHは、GeForce 6800搭載グラフィックスカードでは初となるファンレス仕様で、グラフィックスチップとGDDR SDRAMを覆う金色のヒートシンク搭載が特徴となっている。コアクロックは520MHz、メモリクロックは700MHz。128MバイトのGDDR SDRAMを搭載し、AGP 8xに対応する。
なおヒートシンクは、基板の上下に貼られ、2本のヒートパイプで繋がっている仕組みで、約2センチの厚みがある。「直下のPCIカードが大幅に張り出してさえいなければ、スロット1段分に装着できます」(某ショップ店員)とのことだ。
製品 | GIGABYTE「GV-N68128DH」 |
入荷ショップ | |
クレバリー1号店 | 4万708円 |
パソコンショップ・アーク | 4万740円 |
今週水曜日より複数のショップで、熱くなると動き出すという8センチファン、ワイドワーク「止まるファン2800 D08A-12PG-21AC2」の販売が開始された。価格は3000円強、取材当日の金曜現在も潤沢に在庫しているという。
止まるファン2800は、一定の温度に達したらフル回転で稼働し、それまではまったく動作しないという、徹底したデジタルな動作スタイルが特徴の8センチファンである。
本体に温度センサーを装備し、センサー接触部分をCPUクーラーなどに貼り付けて利用する。ファンが動き出す温度は、付属コントローラで調節可能で、設定可能温度は35〜45度となっている。
「温度センサーはCPUのぎりぎり近くに取り付けないと、温度差を把握しにくくなります。その点に注意すれば、ビギナーでも使いこなせると思います」(PCパーツショップ・CUSTOM)とのことで、ガンコだが仕事はきっちりやる、まさにガンコオヤジのようなファンである
製品 | ワイドワーク「止まるファン2800 D08A-12PG-21AC2」 |
入荷ショップ | |
PCパーツショップ・CUSTOM | 3190円 |
調査当日の金曜、パソコンショップ・アークにHDTV受信・録画対応のキャプチャーカード、ATI「HDTV WONDER」が、ごく少数入荷していた。価格は2万4800円、再入荷の目処は立っていないとのこと。
HDTV WONDERは、HDTV受信・録画に対応するキャプチャーカードである。HDTV放送を受信し、録画した番組をPCで編集できる……と現状、飛びつきたくなるような機能を持つ製品だが、対応HDTV放送は「ATSC」(用語参照)という北米などで採用されている方式のみとなる。
パソコンショップ・アークでも「(日本国内では)受信できる環境がないため、デジタル放送云々はまだ検証できていません。また、ATI製グラフィックスチップ搭載のグラフィックスカード、DVD-Rドライブ、CATALYST 4.8(WDM Capture driver 6.14.10.6240)などの条件を満たさないとソフトも起動しませんでした」という。近々、ATSC放送を行う北米に行く予定のあるユーザーは、ひとつ人柱となってはいただけないだろうか。
製品 | ATI「HDTV WONDER」 |
入荷ショップ | |
パソコンショップ・アーク | 2万4800円 |
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