TRから薄型軽量ながら長時間のバッテリー駆動時間を実現した「VAIO type T」発表

» 2004年09月13日 15時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーマーケティングは9月13日、携帯重視型の2スピンドルノートPC「VAIO パーソナルコンピューター type T」(以下 VAIO type T)を発表した。10.6インチのワイド液晶ディスプレイを搭載して、筐体サイズは幅272×奥行205×厚さ25〜34ミリと薄く、重さも1.38キロと軽量化。さらに、約8時間のバッテリー駆動時間を実現した。

二種類のカラーリングが用意されたVAIO type T。上が「ミッドナイトブルー」下が「バーガンディーブラウン」

 VAIO typeTは505、SR、TRと進化した携帯重視型VAIOシリーズの系列。軽量薄型化もさることながら、革の手帳やカバンをイメージしたカラーリングや筐体の手触りなど、持ち歩いて使うためのデザインを重視している。

 用意されたカラーは革製品でよく見られる、茶系の「バーガンディーブラウン」と黒系の「ミッドナイトブルー」の2色。筐体表面には指紋がつきにくい凹凸が付いた「シボ調」の加工が施されている。

 VAIO typeTはハイエンドの「VGN-T70」とエントリークラスの「VGN-T50」が用意されている。VGN-T70とVGN-T50の違いは搭載するCPUとバッテリー駆動時間。VGN-T70は超低電圧版のPentium M 733(動作クロック1.1GHz)と搭載してバッテリー駆動時間は約8時間。VGN-T50は超低電圧版のCeleron M 353(動作クロック900MHz)を搭載してバッテリー駆動時間は6.5時間。

 VGN-T70のバッテリー駆動時間がVGN-T50を上回る理由について、ソニーは「拡張版SpeedStepの効果が大きいため」と説明している。

 そのほかのスペックは同様。メインメモリの容量は標準で256Mバイト。HDD容量は40Gバイト。メインメモリは最大768Mバイトまで増設できる。筐体に内蔵する光学ドライブはDVD+-RWドライブ。DVD+RWの書き込みは最大2.4倍速、DVD-ROMの読み出しは最大8倍速となっている。

 小型軽量化を図るために、VAIO X505で使われた手法で基板の部品実装率を高め、VAIO type TRから基板面積を47%削減。さらに、薄型化のために部品のオーバーラップが起こらないようなパーツレイアウトが施された。

 AVコンテンツプレーヤーとしての機能が充実しているのもVAIO type Tの特徴。筐体にはポータブルDVDプレーヤーとして使うための専用ボタンや、サウンドエフェクトをコントロールするための専用スイッチが用意されている。

 DVDプレーヤーのために設けれた「DVDボタン」は、ディスプレイの輝度やスクリーン設定、バーチャルサラウンド設定を選択したDVDコンテンツの再生が可能。サウンドエフェクトボタンは、VAIO type TにプリセットされているSonic Stage Mastering Studioオーディオフィルタリング設定を選択できるようになっている。プリセットされたフィルタリング設定には、ヘッドホンのタイプごとにパターンが分けられた設定も用意されている。

 VAIO type Tの価格はオープンで、実売予想価格はVGN-70Gが約23万円、VGN-T50Bが約21万円。出荷開始は9月25日からの予定。

品名VAIO type T
型番VGN-T70B/LVGN-T50B/L、VGN-T50B/T
CPUULV Pentium M 733(動作クロック1.1GHz)ULV Celeron M 353 (動作クロック900MHz)
メモリPC2100/256Mバイト(最大768Mバイト)
HDD40Gバイト
ドライブDVD+-RW
グラフィックスIntel 855GME
無線LANIEEE 802.11b/g
スロットPCカードスロット(TypeII×1)、メモリースティックスロット×1
主なインタフェースUSB 2.0×2、I.LINK×1
OSWindows XP HomeEdition SP2
サイズ幅272×奥行205×厚さ25〜34ミリ
重さ1.38キロ
ディスプレイ10.6インチTFT液晶ワイドディスプレイ(1280×768ドット)
バッテリー駆動時間最長8時間(JEITA 1.0)最長6.8時間(JEITA 1.0)
実売予想価格約23万円約21万円

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