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» 2004年10月12日 08時00分 UPDATE

超小型で大人向けのファッション系デジカメ――DSC-L1 (1/3)

「DSC-L1」は、超小型デジカメとして注目を博した「サイバーショット Uシリーズ」を継承するようなスタイルだが、カジュアルでポップなUに対してL1は高級でハイソなテイストを持つデジカメだ。

[荻窪圭,ITmedia]

 化粧品のようなコジャレた外装。最近の常時携帯系デジカメはみな「薄さ」を競っているが、「DSC-L1」(以下、L1)は薄さ系ではなく細さ系。前面が丸くふくらんだスティック状のボディに小さくレンズがついており、高さ44.3ミリしかない。厚さも25.7ミリとスリムで、手のひらにすっぽりはいる感じの大きさ。

 超小型デジカメとして注目を博した「サイバーショット Uシリーズ」(以下、U)を継承するようなスタイルだが、カジュアルでポップなUに対してL1は高級でハイソな、Uが女子学生向けならL1は外資系OLというようなそんなテイスト。カラーバリエーションも光沢感のある「ワインレッド」、ブラスト加工の「スターダストブルー」、ヘアライン加工の「プラチナシルバー」とやや大人向けの質感となっている。

ki_main.jpg スティックタイプの細長いボディの端に沈胴式レンズがせり出てくる。このボディカラーはプラチナシルバー。ソニースタイルモデルには「ポラリスブラック」も用意されている

 基本性能も一線を画しており、Uはレンズカバーを開くだけで気軽に使える高速起動単焦点デジカメだったのに対し、L1は電源スイッチを入れるとレンズカバーが開いて沈胴式レンズがせり出てくる3倍ズームデジカメである。カメラとしての機能も小型化カジュアル化のために割り切りがあったUに比べて、L1は一般的なズームコンパクト機と同等レベルを実現しており、明らかにワンランク上だ。

ki_front.jpg レンズはカールツァイスブランドのバリオ・テッサー。レンズの上にある穴はAF補助光用。光学ファインダはない

 逆に似ているのは、L1の方がDSC-U40より少し大きいとはいえ、小さくてスリムなスティックスタイルと、背面中央に小ぶりな液晶モニタが搭載されているという基本デザイン。もっとも、Uは1.1インチと小さかったのに対してLは1.5インチ、小さいとはいえちょっと前までは主流だったサイズだ。十分実用的なサイズである。

 ともあれ、UとL、別のシリーズではあるが、実質的にサイバーショット U系を受け継ぐのがL1だと思っていいだろう。

やや広角気味の3倍ズームレンズがいい

 上面の電源スイッチ(ちょっと遠いところにあるので片手でさくっ、というわけにはいかないが)を押すとボディの端にある沈胴式ズームレンズがせり出てくる。ボディの奥行きがある上に、液晶モニタとレンズの位置がずれているため、沈胴は1段で済んでおり、そのためレンズ径も小さくて小ぶりな印象だ。ただレンズの動きはやや遅く、レンズカバーがシュタッと開いたあとでウィーンと悠長にレンズが出てくる姿を見ていると起動に時間がかかっていそうだが、実測約2秒。標準的な速さだ。

 そのレンズは32-96ミリ相当と少し広角気味。望遠には弱いが比較的近距離で人物や小物や室内やちょっとした風景をさくっと撮るには非常に扱いやすいズームレンジだ。明るさはF2.8-5.1。ワイド端でもさほど歪みはなく、テレ端ではやや甘さがみられるが、超小型デジカメの3倍ズームレンズとしては悪くない。

ki_top.jpg 電源スイッチがやや右手から遠いところにあるのが難点。上面にモードスイッチやズームレバーも用意されている。シャッターボタンは端すぎず、押しやすい位置だ
ki_side.jpg 前面が大きくラウンドしているのがデザイン上の特徴。ボディの奥行きがそれなりにあるため、レンズの繰り出し量は少なくて済んでいる

 撮影距離は12センチ(ワイド端時)から無限遠まで、シームレスマクロ(ソニーではオートマクロと呼んでいる)で自動的にピントが合う。このカメラの性格を考えると近距離での撮影が多いと思われるので、もうちょっと寄れるとうれしかったか。

 CCDは1/2.7インチの有効画素数410万画素と一般的な400万画素コンパクト機と同等のもの。絵作りはサイバーショットらしい爽やか系の鮮やかな絵でホワイトバランスもけっこう強くかかるタイプだ。どちらかというとクール系の絵。基本的には「サイバーショット T」系などと同じような絵だと思って構わない。

小ぶりなボディに1.5インチのハイブリッドモニタ

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