OSにこだわる必要はあるか?

» 2005年06月21日 17時03分 公開
[IDG Japan]
IDG

 デスクトップ市場でのシェアはまだ相対的にかなり小さいが、LinuxやMac OS Xなど、Microsoftの代替候補となるOSが大きな関心を集めている。

 大半の人は、あまりに長期間、Microsoftの「プラットフォーム」が必須という状態に慣らされてきたため、立ち止まってほかの選択肢を考えてみることがほとんどない。だが、報告書の印刷や電子メールの送信など、必須の作業をこなせるとしたら、OSの種類を問う必要が本当にあるだろうか。

 今日、ほとんどのアプリケーションがブラウザベースのインタフェースを採用し、Internet Explorer(IE)、Firefox、Operaといった人気のブラウザは、Microsoft以外のプラットフォームに対応したバージョンが無料で入手できる。また、例えば、MacでMicrosoftのIE 5.0かAppleのブラウザSafariを使ってOutlook Web Accessを走らせれば、Windowsの場合と99%同じように動作する。添付ファイルをダウンロードするのにCtrlキーを押しながらクリックするなど、多少の違いを覚えれば、問題なく操作できる。

 基本的な電子メール機能――大半の人にとっての主要アプリケーションだ――は、既にほぼOS非依存となっている。Exchangeのような中央サーバと同期する必要がある場合は多少問題を抱えることになるが、これについては後述しよう。

 重要性という点で、通常、電子メールと並んで優先されるのが「オフィス」機能だ。ほとんどの人がOffice 2003を使っているが、普通はそれが必要というわけではない。WordとExcelの書類形式は、OpenOfficeやNeoOffice/Jなど、LinuxやMac OS Xで動く無料のオフィススイートでも扱える。どうしてもMicrosoft Officeがないとやっていけないという人には、Office 2004 for Macがあり、これにすればWindows版のWord、Excel、PowerPointとの高い互換性が得られる。

 Microsoftは2005年6月、次期Office(コードネーム「Office 12」)でネイティブなXMLファイル形式を導入すると発表した。Wordでは「docx」、Excelでは「xlx」、PowerPointでは「pptx」というXML形式が採用され、驚くなかれ、これらを「オープン」に、「ドキュメント化」までする計画だ。だから、現在の互換性など、そう遠くない将来、消滅してしまう可能性は高い。

 しかし、AccessとOutlookの、Microsoft以外のプラットフォームへの対応状況はどうだろう? この場合、事情はもっと複雑になる。世の中に高品質のリレーショナルデータベースはたくさんあるが、Accessが「必須」なら、Windowsも「必須」だ。

 幸い最近では、Mac用としてはMicrosoftのVirtual PC、Linux対応ではVMwareのWorksationといった製品を利用することができる。こうした製品を使う場合、複雑さと費用が増すことにはなるが(これらの仮想化製品とWindowsのライセンスを購入する必要がある)、MacやLinuxマシンで「ネイティブの」Windows環境を走らせることができるようになる。これは2つの世界を結ぶ最良の方法だ。また、少なくともVirtual PCの場合は、MacとWindowsでフォルダを簡単に共有できる。

 Exchangeを使うMacユーザーの場合、もう1つ注意点がある。Microsoftは以前、ネイティブクライアントとしてOutlook 2001を提供していたが、数年前、それをEntourageに置き換えた。Entourageは、Outlook 2003との互換性が非常に高いが完璧ではない。メール送受信や予定表などの中核機能は問題ないものの、例えば、パブリックフォルダの機能は若干制限される。

 さて、OSの種類は問題だろうか。

 短期間の生産性を考えれば、OSの種類が恐らく問題になる。Macのような使いやすいシステムでさえ、慣れるには時間がかかる。また、例えばCitrixを機能させるため勤務先の技術サポートの手を借りる必要がある人は、やめておいた方がいいだろう。だが、ほとんどの問題は、少し経験を積めば解決できる。

※本稿筆者ケビン・トリーは、戦略コンサルティング/独立テスト企業Tolly Groupの社長。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月10日 更新
  1. メモリやSSDが高すぎてPC買えない問題 IntelのラナーデCTOはどう考えている? (2026年10月09日)
  2. 日本HPが個人向け新ノートPCを10月下旬に発売 RTX Spark搭載の「OmniBook Ultra 16 AI PC」と若者の最初の1台を狙う「OmniBook 5 14」 (2026年10月09日)
  3. 日本限定で「ちいかわ」コラボモデルも! Google Play対応の「Amazon キッズ タブレット」が10月14日に発売 選べる2サイズで3万9980円から (2026年10月08日)
  4. 面倒な窓掃除はお任せ! 5万円切りの超薄型・窓拭きロボ「WINBOT mini 2」を試す マグネットなしで強力吸着、窓枠1mmまで攻める (2026年10月09日)
  5. 約56gで4万円台の最軽量ARグラス「xbx a01+」を試す 割り切りが生んだ快適さ、Steam DeckやDeXと相性抜群 (2026年10月08日)
  6. 画面はより明るく、質感も向上したスマートウォッチ「Amazfit Balance 3」は普段使いとしても買いか? (2026年10月08日)
  7. 10年ぶりの新モデル! 充電式になっても価格据え置き6600円のラベルライター「P-TOUCH CUBE PT-P320BT」を見てきた (2026年10月09日)
  8. RTX Spark搭載の「Surface Laptop Ultra」は10月16日から順次発売 51万3480円から (2026年10月08日)
  9. 5K/75HzとWQHD/300Hzを切り替え! MSIの26.9型ディスプレイが話題に (2026年10月10日)
  10. aiwa、Intel N100を搭載したエントリー15.6型ノートPC (2026年10月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー