東芝がディスプレイ分離型のコンセプトノートを展示International CES 2006

» 2006年01月08日 17時00分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

 このコンセプトノートは、本体と液晶ディスプレイ部分が分離する構造となっている。分離した状態では、本体からIEEE 802.11gで接続した液晶ディスプレイへ映像データを送る。液晶ディスプレイにはタブレットPCのようにデジタイザーが組み込まれており、専用のペンを使った操作も可能。

 この液晶ディスプレイユニットの構成は、無線LANと液晶パネル、デジタイザー、リチウムポリマーバッテリーのみ。重量も560グラム程度しかない。実際に手にしてみても非常に軽く、ベッドやソファーに寝転がって利用するのに適している。

 今回展示されていたプロトタイプでは、液晶ディスプレイユニットと本体を接続できる構造になっていなかったが、製品として発売する場合には、双方を接続してノートPCとしても使えるようにする予定だ。

 今のところ、製品化が決定しているわけではない。しかし、応用次第ではノートPCの概念を大きく変える可能性を持っているように思う。ドキュメントビューアとして液晶部分のみを持ち歩くもよし、Qosmioシリーズなどに応用して、テレビやマルチメディアデータを好きな場所で視聴するのもよし。

 なるべく早い段階での製品化を期待したい。

本体と液晶ディスプレイユニットが分離した状態で使える東芝のコンセプトノート。表示データはIEEE 802.11gベースの無線ネットワークで転送される

今回展示されているものは、液晶ディスプレイを取り付けられる状態にはなっていないが、製品化の段階ではノートPCの形状も可能にする予定

液晶ディスプレイは単体で操作可能。約560グラムと非常に軽い

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