本家LenovoのPCが日本に上陸――SOHO市場にフォーカス(2/2 ページ)

» 2006年03月06日 20時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]
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シンプルさがウリのスタンダードなデスクトップPC

 発表と同時に販売が始まっている(出荷開始は3月10日予定)のが、デスクトップPCのLenovo 3000 J100 Small Desktopだ。チップセットにSiS 661FXを採用しており、CPUはPentium 4 521(2.80GHz)かCeleron D 336(2.80GHz)のいずれかを搭載。本体サイズは縦置き時で107(幅)×410(奥行き)×325(高さ)ミリだ。

 ケースのシャシーなど一部はThinkCentreシリーズと部材を共通化することで低価格化を図り、本体のみの8455-A2Jが同社の直販価格で5万7540円からと買いやすい価格になっている。そのほかの3モデルは、Lenovo製の17インチまたは三菱電機製の17インチRDT175LM(BK)か19インチRDT193LM(BK)がセットになったもの。OSはすべてWindows XP Home Edition(SP2)だ。

Lenovo製の17インチ液晶ディスプレイがセットになったLenovo 3000 J100 Small Desktop。縦置き/横置きでの利用に対応する。アクセントのオレンジは光学ドライブのイジェクトボタンと、マウスのホイールに採用されている。なお、デスクトップPCのみ、現段階はRoHS指令に非対応とのことだ

シンプルで「ちょうどいい」構成のノートPC

 3月14日から販売が予定されているノートPCは、Lenovo 3000 C100 Notebookと呼ばれる。1024×768ドット表示の15インチ液晶ディスプレイと、Intel 915GM Expressチップセットを採用したスタンダードな製品で、CPUや光学ドライブの違いで全3モデルが用意される。CPUにCeleron M 370(1.50GHz)、容量40GバイトのHDDとCD-ROMドライブを搭載した最廉価の0761-27Jで予定販売価格8万4000円(同社直販価格)、最上位の0761-2LJで予定販売価格13万6500円(同)と安くまとまっている。なお、OSはすべてWindows XP Home Edition(SP2)で、本体サイズは333.6(幅)×277.5(奥行き)×32.1〜36.8(高さ)ミリ、重量は約2.9キロだ。

全3モデルで構成されるLenovo 3000 C100 Notebook。いずれもチップセットはIntel 915GM Expressで、1024×768ドット表示の15インチ液晶ディスプレイを搭載する。右側はオプションのUSBポートリプリケータを底面に置いたところ
左はLenovo 3000 C100のキーボード部分。ThinkPadは7段配列だが、本機は6段配列になっている。中央はUSBポートリプリケータだ。なお、ACアダプタはThinkPad X60/X60sシリーズと同じ65ワットの小型なものを採用する(右)

まずは小手調べ、今後の展開に期待したい

 今のところ店頭販売は東京地区に1カ所予定しているのみで、同社の直販サイトでは、デスクトップPCのみ受注が開始されている。

 シンプルな構成で、ThinkPadやThinkCentreシリーズの部材を一部共通化して手ごろな価格を実現したとのことだが、現時点では同クラスのThinkPadやThinkCentreをはじめ、他社のPCと比べても価格面で決定的なアドバンテージは見られない。中国市場でトップシェアを持つ「Lenovoブランド」のPCだが、最初の1歩であり、真価を発揮するのはまだ時間がかかりそうだ。

 向井社長によれば「今後継続的なマーケティング活動を行って、ブランド認知の拡大と需要喚起を促す」とのことなので、今後の展開――特に、ThinkPadにはない12インチワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPCに期待したい。

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