VAIOが、8月10日に「世界初」となるPCを発表する計画を明らかにした。
これはVAIOの親会社であるノジマの野島廣司社長が明らかにしたもので、4月21日夕方から行われたノジマによる日立の家電事業買収の説明会見の中で触れた。
何が「世界初」であるのかといったことや、どんな仕様のPCになるのかといったことについては一切言及しなかったものの、野島社長は「8月10日はVAIOの日である。この日に、世の中にない初めてのPCを出す」と宣言してみせた。
VAIOでは、2026年2月に一般社団法人日本記念日協会の認可により、8月10日を「VAIOの日」に制定しており、初めて迎えるVAIOの日に、これからのVAIOを象徴する新たな戦略的製品を投入することになりそうだ。
VAIOの日は、「バ(8)イ(1)オ(0)」の語呂合わせから、8月10日としている。同日に「世界初」となる新たな戦略的製品が発表されれば、名実ともにVAIOの日としての意味を持つことになる。
野島社長は「失敗から学び、次に進んでいくことができるといったように、前向きな失敗であれば構わない」とし、かなり挑戦的な製品であることを匂わせた。
VAIOが開発し、市場に投入することになる世界初のPCとはどんなものなのか。今から登場が待たれる。
また、野島社長は説明会の中でVAIOの現状についても説明した。
「2025年1月にVAIOを買収して以降、事業は順調である。既に1年4カ月を経過しているが、ノジマ傘下で実質的に動きだしたのは、2025年11月頃であり、まだ半年程度だと判断している。これから新たな製品が出てくるので楽しみにしてほしい」とし、「ノジマは、販売会社としてスタートした自らの考え方や文化を製造業に取り入れ、日本の製造業の手本になりたいと考えている。そのために必要なのは、まずは従業員を幸せにすることであり、それによって製品が良くなり、社会に貢献することを目指す。VAIOが世界初の製品を出せば、お客さまに喜ばれ、必然的に会社が発展する」などと述べた。
VAIOでは、ここにきてノジマと連動した新たな動きを加速している。
2025年12月から開始したノジマ店舗による「VAIOバッテリー保証サービス」は、3年以内にバッテリーの満充電容量が80%以下になった場合、バッテリーを無償で交換することができるというもので、日本初の取り組みとして注目を集めた。現在、これをノジマ店舗以外にも広げている。
野島社長は「VAIOに搭載しているバッテリーは開発者のこだわりによって、TDKグループが生産するバッテリーの中で、最も品質が高いものを採用している。それにもかかわらず、他社と同じような訴求の仕方にとどまっていた。そこで、他社との明確な差別化をするために、バッテリー保証サービスを開始した。VAIOの社員は、真面目であり、保守的に物事を考える傾向がある。VAIOが持っている製造品質の高さを世の中に訴求する必要があり、VAIOバッテリー保証サービスはその取り組みの1つになる」と位置付けた。
また、2026年4月からはノジマ全店でVAIOマイスター制度を導入し、VAIOに関する知識に加えて、所定の試験や販売実績などの条件を満たした販売員を配置。ノジマが取り組んできたコンサルティングセールスの考え方と、VAIOの製品価値を掛け合わせることで、顧客一人一人の利用目的や環境に応じて最適な提案ができるようになるという。VAIOマイスターの認定者は、来店客が分かるようにバッジを着用している。
さらに「VAIO Shop in Shop」をノジマの4店舗で展開しており、VAIO独自のAIノイズキャンセリングや画面共有、高速起動、VAIOで利用できるMicrosoft 365のAI機能などを、実機で体験できる。
現在、ノジマのエミテラス所沢店(埼玉県)、レイクタウン店(埼玉県)、長泉店(静岡県)、小田急町田店(東京都)の4店舗に設置している。
加えて、VAIOは4月23日から価格改定の実施を発表済みだ。
生成AIの普及に伴い、DRAMなどのメモリ半導体の需要が世界的に拡大しており、関連部材の価格上昇が継続している。こうした状況を背景に、製品の安定供給および品質維持のために、価格改定を実施するという。
改定後の販売価格については、4月23日にVAIO公式オンラインストアで公開予定だ。
国内PC市場は値上げ前の駆け込み需要などもあり、全体的に活況を呈している。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した国内PC出荷実績では、2026年3月の出荷台数は前年同月比12.7%増の138万8000台となり、3月の出荷台数としては過去2番目の実績となる。出荷金額は同10.9%増の1436億円と、こちらは過去最高を更新している。
VAIOも好調な勢いが続いており、野島社長は「法人向けPCでは、市場の不安感から予定を前倒ししてPCを購入するケースが増加している。VAIOは供給体制が安定していることが強みであり、大手企業を中心に、既存顧客/新規顧客共に好調に推移している」とコメントした。
一方で「個人向けPCでは、新生活需要に合わせて3月末まではモバイルPCの売れ行きが良かった。特にVAIO F14が、学生のニーズにマッチして好調な売れ行きを見せている。さらに、メーカー保証付きリファービッシュPCである『Reborn VAIO』も好調で、学生応援パックは早期に販売を終了した。4月に入ってからも値上げ前の需要を取り込んでおり、好調を維持している。VAIO F16などの販売が好調である」としている。
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