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» 2007年06月25日 12時00分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUP!:「AMDの責任者出てこい」――CPU価格改定でショップから怨嗟の声 (1/4)

アキバでAthlon 64 X2絡みの安売りキャンペーンが実施された背景には、価格改定情報のリークがあった。身銭を切らされる小さなPCパーツショップの多くから、AMDへの不満が漏れる。

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

「CPUで儲けるのは諦めています」――Athlon 64 X2 6000+が実質2万4000円前後に

og_akiba0625_001.jpg T-ZONE.PC DIY SHOPのCPUストック。Athlon 64 X2上位モデルには、○○円引きの札が付いている

 先週からAthlon 64 X2の上位モデルを対象とした割引キャンペーンが複数のショップで行われている。ドスパラ秋葉原本店やTSUKUMO eX.では、マザーボードとの同時購入で最上位の6000+が6000円安くなり、実質2万4000円前後となる。

 複数のショップがいっせいにキャンペーンを打った背景には、事前にAthlon 64 X2の価格改定が入るという噂があったから。6月中旬に海外サイトで同CPUが値下げされるというリーク情報が広がり、国内の自作PC系サイトが和訳。いっせいに買い控えするユーザーが増えたのだ。この状況を解消するべく、一部のショップが自主的な値下げキャンペーンを敢行し、ほかのショップが追随したとみられている。

 もちろん、多くのショップにとっては不本意な値下げだ。金曜日の時点で値下げを検討中というある店員さんは「仕入れ値が高くて利益の少ないCPUは、価格改定時に少しでも売れ残っていると大赤字。そりゃ、海外の情報が日本に流れるのも、ショップが策を講じるのも仕方がない。でもリークされたAMDには責任がありますよ。泣くのは販売店なのだから、本当、AMDの責任者出てこい! って感じです」と憤りを隠せない。

 CPU単体ではなく、マザーボードやグラフィックスカードとのセットで売る手段を採ったのも、ほかのパーツの売り上げで赤字を補填するのが目的とするショップも多い。

 今年4月にもAMDとインテル製CPUの価格改定が行われたが、インテル製CPUの改定が入る前に低価格で販売する“フライング価格改定”を行ったショップがいくつか見られた。このことと重ねて「価格改定は販売店にとって超えなくてはならないハードルですが、その手法が最近変わってきましたね。近隣のショップとも駆け引きしつつ、自分のところの在庫を減らして行かなくてはならない。あまり建設的ではないです」と語る店員さんもいた。

og_akiba0625_002.jpgog_akiba0625_003.jpgog_akiba0625_004.jpg ドスパラ秋葉原本店のキャンペーンPOP(写真=左)。TSUKUMO eX.のキャンペーンPOP。5000+までが対象となっている(写真=中央)。BLESS秋葉原本店のキャンペーンPOP(写真=右)

 ただ、多くのショップにとって寝耳に水であったはずの値下げキャンペーンだが、某ショップは「AMDが仕組んだこと。価格の下げ幅が似通っているのも、そのためだと思う」と語っていた。

 AMDが仕組んだ対象がリークなのかキャンペーンなのかは不明だが、同ショップは特に慌てる様子もなく、落ち着いてキャンペーンを進めている。また、一部では「価格改定で買い控えるのは一部のユーザーだけ。4月の値下げで十分割安になっているので、気にせず購入する人が多勢ですよ」と、今回の騒動を軽く受け止める向きもあった。

 なお、近々行われるAMDの価格改定に伴って、ラインアップが追加されるという噂は聞かない。

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