「あれれ、意外とフツーに使えるね」──。超小型の“指先”トラックボール「Wired Ring Mouse(DN-WR521W)」の第一印象は、こんな“ちっこい”やつはどうせキワモノと予想していた矢先、少々あっけない。
DN-WR521Wは、とにかく30×(幅)×30(奥行き)×20(高さ)ミリ、重量22グラムの小型軽量サイズが特徴。直径7ミリほどのボールを親指で操作するスタイルで、裏面にある伸縮バンドに指をとおし、つまむように片手で持って操作できる。ボールの下部に左クリックと右クリックボタン、右に上下スクロールモードとカーソル移動モードの切り替えボタンが備わる。Webサイトを読み進めるときなどは、明示的に動作モードを“スクロールモード”に切り替えて操作する仕組みだ。
基本的には普通のマウスなので、特別なマウスドライバは必要ない。USBポートに差せばUSBヒューマンインタフェースデバイスとして認識される。ユーティリティツールのたぐいも付属しないので、カーソルやスクロールの速度カスタマイズはOS標準のコントロールパネルで行えばよい。
分解能は800cpi(カウント/インチ)で、高機能マウスなどが備える分解能調整機能なども当然ない。いくつかのPCで試した範囲(ThinkPad X60のトラックポイント、X60+マイクロソフトのWireless Laser Mouse 8000、Eee PC 4G-Xのシナプティックス タッチパッド、EeePC+マイクロソフトのArc Mouseなど)では、カーソル速度の体感値はほぼ同じ。直径7ミリの小さなボールを操作するにもかかわらず、カーソルの追随性に大きな違和感を生じないと思われる。ちなみに、ここが「フツーに使える」と最初に感じたゆえんだ。
ボタン類は“カコッ”としっかりとしたクリック感がある。ただ、すき間や“遊び”がやや多く、少々チープな印象を受けるうえ、つやのあるブラックカラーは指紋の付着が多少目立つ。
裏面には、成人男性の人差し指1本を適度な“締め付け具合”で保持できる伸縮性のバンドとミドルボタンがある。ミドルボタンはいわゆる普通のスクロールマウスの3つめのボタン(スクロールホイールクリックなど)に相当するもので、一般的には十字スクロールが機能するが、DN-WR521Wのミドルボタンは何のためにあるのか分からない。気になる人は、購入してペンの先などで押してみてほしい。
指先トラックボール「DN-WR521W」を使ってみる (表示されない場合はこちらから) |
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