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» 2012年08月07日 20時00分 UPDATE

足踏みアンテナ仕様のイー・モバ移動基地局も公開:「これまで大規模障害は一切起こしていない」──イー・モバイル“心臓部”の裏側を見た (1/2)

他通信事業者の通信障害が目立つ中、イー・アクセスが同社の通信拠点・心臓部となる施設を公開。安心・快適・つながるを目指すサービスの裏側を見た。

[岩城俊介,ITmedia]

他社のLTE基地局より省スペース+省電力が強み

photo EMOBILE LTE対応基地局(アンテナ部)

 イー・アクセスは8月7日、同社の通信・技術拠点「東京エンジニアリングセンター」のプレス向け見学会を実施。今後展開する予定の700MHz帯プラチナバンドや急速な拡充を計画するLTEサービスエリアなど、同社の固定/移動通信を集中監視し、高品位なサービスを維持するための重要拠点の一部を公開した。

 東京都内某所にある東京エンジニアリングセンター、屋上に設置した半径300〜500メートルのエリアをカバーする(都心エリアのため。ルーラルエリアでは半径2キロをカバーする基地局を設置する)LTE基地局は、小型で省スペース、省電力動作を特徴とする。基地局の基本設備はよくある屋外給湯器ほどで、6〜7時間動作するバックアップバッテリーもこの中に収まっている。

 アンテナ設備も省スペース性を強みとし、センターにはシングルバンド/2セクターのものを1基、ダブルバンド/2セクターのものを1基設置する。「マンション・ビル屋上へも、省スペースかつ省電力で設置可能。他社の基地局より特に省電力性が強み」(イー・アクセス説明員)

photophoto 基地局機器を収納する基本設備も省スペース。仮に通常電源が消失しても6〜7時間は動作するバックアップバッテリーも実装する

 災害時やイベントで活躍する「車載型基地局」もお披露目。イー・アクセスは2012年より運用をはじめ、2012年8月現在は2台運用、今後6年で都度増やしていく計画だ。こちらは、音楽イベントの「FUJI ROCK FESTIVAL '12」や「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012」で使用された個体という。

photophotophoto イー・モバイル 車載(可搬)型移動基地局1号。アンテナはフットポンプで8メートルまで伸びるのだ

 アンテナは8メートルまで上げる。電動と思いきや、足踏みポンプでシュコシュコと伸ばしていく。「電源が消失した災害時での運用を想定していますから」(イー・アクセス説明員)。車載型基地局1台で、(場所にもよるが、見通し距離で)半径500〜1000メートルのエリアをカバーできる。

 前述した省電力性に優れる基地局設備も相まって、燃費(停止中基地局動作時)はリッター1時間とのこと。60リットルの燃料タンクにより単体で60時間動作できる(容易に燃料をつぎ足しできる工夫のほか、車体外部に外部電源も接続できるプラグも設けている)。

photophotophoto 車体の外装に外部補助電源を接続できるプラグ、AC100ボルトを供給できるコンセントプラグも実装する
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