達人が選んだ最高級のゲーミングノートPC――「GT72 2QE Dominator Pro」の魅力ゲーマーのためのノートPC選び(1/2 ページ)

» 2014年11月21日 21時30分 公開
[ITmedia]

モバイル向け最新ハイエンドGPUを搭載した「GT72 2QE Dominator Pro」

 アキバでPCゲーマー御用達のパーツショップといえばパソコンSHOPアークだ。以前、「PCゲーマーのためのパーツ選び」と題して、同ショップの“達人”スタッフに、ゲーミングPCを自作するためのポイントを聞いたが、今回は少し切り口を変え、自作する時間を取れない読者のために、ゲーミングノートPCをオススメしてもらった。

 「ボーナスでゲーミングノートPCを買うとしたら何がいいですかねー」というざっくりしすぎる質問にもこころよく答えてくれたのは、パソコンSHOPアークを運営するタワーヒルの浦田優樹氏だ。同ショップで主にノートPCの販売を担当しており、最近では特にMSIのゲーミングブランドである「G」シリーズに注力している。

 その中でも注目は、NVIDIAのモバイル向け最新ハイエンドGPUを内蔵したMSIの17型ノートPC「GT72 2QE Dominator Pro」シリーズという。「これまでPCゲームをプレイするためにパソコンを自作していたようなヘビーユーザーは、『ゲーミングといってもしょせんノートPCでしょ』という印象を持たれていたかもしれません。ですが、GTXの900番台になって、性能面ではデスクトップPCと遜色ないものになっています。これで満足に遊べないゲームタイトルはほぼ皆無といっていいでしょう」と浦田氏は語る。

GT72 2QE Dominator Pro 2QE-411JP

 確かに、上位モデルの「GT72 2QE Dominator Pro 2QE-411JP」を見ると、4コア/8スレッドで動作するCore i7-4710HQ(2.5GHz/最大3.5GHz)と、GeForce GTX 980M(8GバイトGDDR5)を搭載し、さらに128GバイトSSDを4台RAID 0で組み上げた超高速なシステムドライブや、1Tバイトの大容量HDDといった“化け物級”の基本スペックを誇る。そこで浦田氏に、スペックシートから読み取れる以外の面も含めて、その魅力を語ってもらった。

ゲーマーの所有欲を満たすパッケージング

パソコンSHOPアークを運営するタワーヒルでゲーミングノートPCを担当する浦田優樹氏

 まずはじめに断っておかなければならないのは、今回取り上げたGT72 2QE Dominator Pro 2QE-411JPが、ゲーミングノートPCの最高峰に位置するということだ。つまり、非常にお高いものである。現時点でのパソコンSHOPアークの販売価格は34万1064円(税込み)。いくらボーナスが出る時期と言っても、誰もが買えるマシンではない。

 ただし、実際に購入した人ならば、それだけの金額を投じるだけの満足感が得られるはず、と浦田氏は語る。

 「最上位モデルは、まず付属品が違います。例えば、ゲーマーに人気のSteelSeries製ヘッドセット(Siberia V2)や、ゲーミングマウス(Kinzu)が付いてくるので、購入したらすぐに仲間とFPSを始められますし、GT72を持ち運ぶためのオリジナルバックパックも用意されています。これは友だちの家にPCを持ち寄って遊ぶLANパーティなどを開催するときに便利ですね。ドッグタグなんかもゲーマーのちょっとしたアクセサリとして面白いです」と浦田氏。「このマシンはほかのノートPCとはまったく違うんだ、ゲームを最高の環境で楽しむためのノートなんだ、と思わせてくれるパッケージになっています」。

最上位モデルはゲーマーに人気の各種デバイスをパッケージング。オリジナルバックパックまで付属する超豪華仕様だ。作りもしっかりしている

さらに洗練された高級感のあるメタルボディとゲーマー向け機能

 この種の製品では、CPUやGPUといったスペック面に目が向きがちだが、浦田氏は旧モデル(GT70)と比べて外観デザインの変更にも注目したいと語る。

 「例えば以前は、樹脂素材のややチープな感じがありましたが、今回はアルミ製の天板でソリッドなフォルムに仕上がっています。かすかに入ったヘアラインがブラックのボディを引き立てて、すごく高級感がありますね。また、パームレストはつや消し加工でこちらも手にフィットします。デザインの洗練度合いがまったく違う印象を受けますね」。

ゲーミングPCらしいソリッドなフォルム

ブラックのカラーリングとアルミ製の天板で重厚な高級感を演出している

 もちろん、ゲーミングノートの花であるイルミネーションキーボードも健在だ。見た目が楽しいだけでなく、キーボードユニットはおなじみのSteelSeries製で、激しい使用に耐えうる高耐久スイッチを採用するうえ、キーの同時押しにも対応。19ミリピッチでそろえた10キー付きキーボードもタイピングしやすい。一方、LEDで囲われたタッチパッドの入力域は、112(横)×64(縦)ミリとかなり広く、滑りも良好だ。このマシンのユーザーはマウスを利用すると思われるが、ゲーム目的以外ならタッチパッドでも快適に作業が行えるだろう。

イルミネーションキーボードは3つのエリア、7色のカテゴリー、5つのディスプレイモードで1000以上の組み合わせを楽しめる。このほか、ボディ前面左右と左パームレストに埋め込まれたSteelSeriesロゴもLEDでライトアップされる。かっこいい!

17.3型ワイドの液晶ディスプレイは、1920×1080ピクセル表示に対応。表面は非光沢仕様で長時間のゲームプレイにも目に優しい。上部に1080pで30fpsの動画撮影が可能なWebカメラを内蔵する。キーボードは主要キーを19ミリピッチでそろえたアイソレーションタイプだ。日本語配列だが、「要望が多ければ国内向けに英語キーボードの販売をMSIさんに頼めるかも……」(浦田氏)とのこと

本体前面/背面/左側面/右側面。背面にMini Displayport出力を2基、HDMI出力を2基、ギガビットLAN(Killer E2200)を搭載。左側面は4基のUSB 3.0と金メッキが施された音声入出力、SDXC対応SDメモリーカードスロットが並び、右側面に2基のUSB 3.0とBlu-ray Discドライブを搭載する。なお、内蔵無線LANモジュールもm遅延を抑えたゲーミング専用のKiller N1525 Combo(IEEE802.11ac対応)+Bluetooth 4.0が搭載されている。本体サイズは428(幅)×294(奥行き)×48(高さ)ミリ、重量は約3.78キロ

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