ニンジンでYOGA Tablet 2を操作する2015 CES(1/2 ページ)

» 2015年01月08日 22時21分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 この数年、CESのPC関連展示で最も目立っているのがLenovoだ。公式イベントのスタートとなるCES Unveiledで、未発表のThinkPadや新機軸を取り入れたコンセプトモデルを公開し、その翌日には新モデルを大量に発表して、CES会場に隣接するプライベートブースでその実機を展示するなど、多くの話題を提供してきた。

 2015 CESではCES Unveiledに参加しなかったものの、開幕前日には多くの新モデルを発表し、プライベートブースでその実機を展示した。今回登場する新モデルは、第3世代となる「ThinkPad X1 Carbon」、画面サイズのバリエーションが増えたYOGA 3シリーズ、汎用の鉛筆やペンをスタイラスとして利用できる「Lenovo AnyPen Technology」に対応した8型ディスプレイ搭載の「YOGA Tablet 2 with Windows featuring AnyPen Technology」(以下、YOGA Tablet 2 8 Win APen)、そして、従来からあるモデルに第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用したThinkPad YOGAシリーズ3モデルやThinkPad X/T/E/Lシリーズなどだ。

6段配列キーボードが復活したThinkPad X1 Carbon

 2014 CESで登場した第2世代のThinkPad X1 Carbonは、ファンクションキーが並ぶ最上段をタッチセンサー式に変更して利用場面に合わせて機能を変更する「Adaptiveキーボード」を採用したが、2015 CESで登場したモデルはAdaptiveキーボードから物理キーに変更した6段配列が復活した。

ThinkPad X1 Carbon。壁紙はTrackPointでThinkPad出荷台数累計1億台を記念したデザインだ

Lenovoスタッフによると、復活した6段配列キーボードについては、来場者からもおおむね歓迎という意見が多かったという

 システム構成でも、CPUは第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用したほか、データストレージの接続では、Serial ATAからPCI Express接続になってパフォーマンスが向上している。

 ボディの最厚部は18.16ミリから17.7ミリへ薄くなり、重さも約1.34キロから約1.31キロと軽くなり、バッテリー駆動時間は10.9時間と長くなったが、それ以外の仕様は2014 CES登場のモデルとほぼ共通する。ディスプレイ解像度も2560×1440ピクセルでヒンジもYOGA 3 Proで導入した6カ所ヒンジではなく、2カ所ヒンジのままだ。

展示していたThinkPad X1 Carbonのシステム構成をデバイスマネージャーで確認する

左側面には電源コネクタにHDMI、DisplayPort、USB、ヘッドセット端子を備える

右側面にはUSBとOneLinkを搭載する

3Dスキャンが手軽にできるRealSence 3Dカメラを搭載したThinkPad YOGA 15

 ThinkPad YOGAシリーズは、YOGAシリーズと同様にディスプレイを360度開くことでクラムシェルスタイルのノートPCからスレートスタイルのタブレット、そして、スタンドモードにテントモードと利用場面に合わせたスタイルで使い分けができる。

12型、14型、15型と画面サイズのバリエーションをそろえた「ThinkPad YOGA」シリーズ

 ThinkPadシリーズだけあって、ビジネス利用を重視した堅牢性も確保しているため、YOGAシリーズと比べてボディが厚く重くなるが、その一方でTruckPointを備えてキーボードもThinkPadシリーズ相当のタッチを確保している。また、ディスプレイを開く角度にあわせて、キーボードユニットが上下に移動し、キーボード側が底面になった状態でキーボードを保護する「Lift n'Lock Keyboard」を採用する。

ThinkPad YOGA 15は、本体サイズが383(幅)×257(奥行き)×22(厚さ)ミリで、重さは2.3キロ。テンキーも備える

タブレットモードにも移行できるが、さすがにちょっと重い

 2015 CESで発表したThinkPad YOGAシリーズでは、画面サイズが12型、14型、15型と3モデルが登場した。この中で、15型ディスプレイを搭載するThinPad YOGA 15には、Intelが提唱するRealSence 3Dカメラを搭載した。Lenovoブースではユーザーの顔をスキャンして被写体との距離情報を利用して3Dモデルを生成し、デモアプリの3Dキャラクターにユーザーの顔を合成していた。

 3Dスキャンはアプリに表示したサークルの中にユーザーの顔をぴたりを合わせれば自動で読み込みが始まる。認識できたら右、左、上と顔を向けて、それぞれ読み込ませれば3Dモデルを生成してくれる。アプリのキャラクターに合成した3Dモデルの顔は違和感がなく、動きもスムーズだ。ゲームで自分の顔を組み込んだキャラクターが活躍すれば、VRとはまた違う“没入感”を得ることができるだろう。

正面、左右上と顔を向けるだけで、被写体との距離情報(深度データ)を利用して顔だけを抽出して3Dスキャンを行う

アプリのキャラクターと合成して動かしてみると、違和感のない自然な動きを見せてくれた

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