1月に米国ラスベガスで行われた2015 International CESは、デジタル家電やPC、タブレット、車載機器など、「できあがっているデジタル機器」が主役のイベント……、と思われがちだが、PCバーツベンダーも規模は小さいながらもプライベートブースを用意して、2015年に投入を予定して開発している新モデルを展示していった。
ここでは、ThermaltakeにSilverStone、Corsair Components、そして、be quiet!が展示していたPCケース、クーラーユニット、ゲームコントローラを紹介しよう。
Thermaltakeは、水冷専用設計のPCケースシリーズとして「Core Xシリーズ」を発表した。ラインアップには、Mini ITX準拠の「Core X1」、micro ATX準拠の「Core X2」、そしてATX準拠の「Core X9」を用意した。いずれのモデルも同社の超大型ラジエータやポンプユニットなどを自由に配置できるように、複数のケースを積み上げられるスタッカブル構造を採用する。
Core Xシリーズでは、ドライブベイをモジュール構造にすることで、水冷ユニットを自由にレイアウトできる柔軟性を持たせたほか、120ミリ、140ミリ、200ミリのファンを装着可能なブラケットを上面に配し、大型ラジエータの熱を効率よく逃がすことを可能にしている。
Thermaltakeは、Tt eSPORTSブランドの新製品として、iPhoneとiPad用のゲームコントローラ「Contour」も発表した。Contourは、Bluetooth接続のワイヤレスゲームコントローラで、iOS 7.1以上の携帯端末をサポートする。本体にはリチウムイオンバッテリーを内蔵し、10時間超の動作が可能だ。また、RGB LEDを採用したメカニカルゲーミングキーボード「Poseidon Z RGB」も発表し、2015年前半に市場投入する意向を表明した。
SilverStone Technologyは、Mini ITX準拠のゲーミングPCケースの最新モデルとなる「Raven Z RVZ02」を公開した。Raven Z RVZ02は、現行のRVZ01よりもさらに薄いボディを実現すべく、グラフィックスカード増設用の拡張スロットスペースと、マザーボードを裏表になるドータボードを配置した。ケースのサイドパネルをL字型にするとともに、アクリルウィンドウを設けることで、上下(左右)を気にすることなく、装着できるようにしている。
ドライブベイは、ワンタッチでSSDを装着可能な2.5インチベイを2基備えるとともに、スリムタイプの光学ドライブも搭載可能だ。さらに、Thermaltakeが提唱するより大容量で、かつ、静音性に優れたSFX-L電源ユニットを搭載できる。
CPUクーラーユニットでは、ファンブレードや水冷チューブを改良した最新モデル「Tundra TD03-E」と「Tundra TD02-E」や、ストレージシステム向けMini ITXケースの「CS01」と、ホットスワップベイを備えた「CS01-HS」を投入する。
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