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» 2015年05月08日 00時00分 UPDATE

新型MacBookより5万円安い:ASUSのコスパは化け物か――税別10万円切りのCore M搭載モバイルノート「ZENBOOK UX305FA」 (1/2)

省電力性に優れたCore Mを採用することで、厚さ12.3ミリの薄型ファンレスボディを実現した新型「ZENBOOK」は、税別10万円を切るコストパフォーマンスが魅力だ。

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・Core M採用の薄型ファンレスボディ
・税別10万円を切る抜群のコスパ
・洗練されたミニマルなデザイン
ココが「×」
・メモリとSSDの容量がやや不安
・ACアダプタのプラグが収納できない

圧倒的なコスパを実現した13.3型モバイルノート「ZENBOOK UX305FA」

 ASUSTeK Computerが2015年PC春モデルとして投入した新製品群の中で、目玉はキーボード着脱式のモバイルノート新鋭機「ASUS TransBook T300 Chi」だ。

 中国語で「氣」を意味する「Chi(チー)」の名前からも分かるように、アップルのMacBook AirやiPad Airの“Air”を強く意識した製品である。CPUにCore Mを採用し、ファンレス設計の薄型ボディに搭載された12.5型液晶(2560×1440ピクセル)は、キーボードを取り外すことでそのまま高性能なWindowsタブレットとしても活用できる。

 このTransBook Chiの影に隠れがちだが、もともとMacBook Air対抗として投入されてきた「ZENBOOK」シリーズもCore Mベースのシステムに刷新され、奇しくも後に登場した新型MacBook対抗と呼ぶべき新モデルに生まれ変わっている。このクラムシェルタイプの13.3型モバイルノート「ASUS ZENBOOK UX305FA」は、従来同様、天面にスピンドル加工を施したアルミユニボディのデザインコンセプトを引き継ぎつつ、圧倒的なコストパフォーマンスを実現した製品だ。

og_zenbook_001.jpg ASUS ZenBook UX305FA

 例えば、ASUS Shop限定販売の「UX305FA-5Y71」は、Core M-5Y71(1.2GHz/最大2.9GHz)、8Gバイトメモリ、128GバイトSSD、1920×1080ピクセル表示のIPS非光沢液晶という構成で、税込み10万7784円。店頭向けの「UX305FA-5Y10S」は、Core M-5Y10(800MHz/最大2GHz)、メモリ4Gバイト、Office Home and Business Premium プラス Office 365サービス付属で同価格になる。

 これに対して、12.5型(2304×1440ピクセル)の新しいMacBookは、1.1GHz動作のCore Mと256GバイトSSDを搭載する下位モデルで税込み16万704円と、5万円以上の開きがある。液晶ディスプレイのサイズや解像度、SSDの容量および接続インタフェースに違いがあり、そもそもOSが異なるため横並びにはできないものの、クラムシェルタイプのモバイルノートというカテゴリで見れば、ZENBOOK UX305FAのコストパフォーマンスの高さが際立っているのが分かる。今回はこのZENBOOK UX305FA-5Y10Sをレビューしていこう。

厚さ12.3ミリ、重量約1.2キロのメタルボディ

 本機の外観は、アルミ削り出しの天板に円形のヘアライン加工、いわゆるスピンフィニッシュで仕上げたZENBOOKシリーズおなじみのデザインだ。天面とキーボード面、タッチパッド周囲はエッジを斜めに切り落とし、シンプルながら繊細な美しさも与えている。なお、キーボード面のカラーリングは天板と同じく黒に近いが、光沢感はなくさらさらとした手触りで、光の加減でかすかに赤味がかっているようにも見える。同社によればこれは黒曜石をイメージしたものだという。天板のスピン加工は好みの分かれるところだが、税別10万円を切るUltrabookとは思えない精巧さで、剛性感もある。

og_zenbook_002.jpg アルミ外装にスピンフィニッシュを施した天板。光の当たる角度で表情を変える

 本体サイズは324(幅)×226(奥行き)×12.3(高さ)ミリ、重量は約1.2キロ。メタル外装のため超軽量級ではないものの、13.3型クラスの重さとしては不満がない。本体が薄いためカバンへの収まりもよく、普段使いのモバイルノートとして毎日持ち歩いても苦にはならないはずだ。ただ、ACアダプタのプラグ部が収納できないので、ACアダプタも一緒に持ち歩く際は、カバンの中で何かにキズをつけないように注意する必要はあるかもしれない。

og_zenbook_003.jpg 11インチMacBook Airとの厚さ比較。MacBook Airは先端に向かって約3ミリまで絞り込んだ「薄く見える」デザインだが、最厚部はZENBOOKの約12.3ミリに対して、MacBook Airの約17ミリと、ZENBOOKに軍配が上がる

og_zenbook_004.jpg 新型MacBookとの比較。最厚部はMacBookが約13.1ミリと数値上は1ミリ高いが、並べるとほぼ変わらない。これはZENBOOKのスペック表記が底面にあるゴム足の高さを突起物として加えていないためと思われる。MacBookは先端だけでなく背中側も斜めに絞っているため数値以上に薄く見える

 なお、バッテリー駆動時間は公称で約8.5時間(JEITA 2.0計測)。BBench 1.0.1を用いた実測(電源プランは「バランス」に設定、輝度40%)では約9時間動作した。屋外で使うために画面輝度を上げている場合はもう少し短くなると予想されるが、1日携帯してもバッテリー残量を心配する場面はなさそうだ。

og_zenbook_005.jpg ACアダプタはコンパクトだがプラグの部分が収納できないため、カバンに入れる際はほかのものを傷つけないように注意したい。サイズと重量は、実測値で62(幅)×62(奥行き)×28(高さ)ミリ、約168グラムと携帯しても苦にならない

og_zenbook_006.jpgog_zenbook_007.jpg 本体前面/背面。ポートやインジケータのないシンプルな見た目

og_zenbook_008.jpgog_zenbook_009.jpg 左側面に2基のUSB 3.0とSDXC対応SDメモリーカードスロット、右側面にヘッドフォン/マイク、Micro HDMI、USB 3.0を搭載する。このほか無線機能としてIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LANとBluetooth 4.0を内蔵する

og_zenbook_010.jpgog_zenbook_011.jpg 天面と底面。底面側に滑り止め用のゴム足、左右にスピーカー(2ワット+2ワット)が搭載されている。純粋な黒ではなく、光の加減で赤が混ざったような色に見える。これは黒曜石を意識したデザインという

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