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» 2015年06月12日 12時35分 UPDATE

スティック型PC真打登場:ようやく販売開始! Intel Compute Stickの実力をアイ・オーの「CSTK-32W」で知る (1/3)

すでに複数のスティック型PCが登場しているが、Intel純正「Compute Stick」がようやく出荷開始。その実力をボディに搭載したファンの効果とともに検証する。

[石川ひさよし,ITmedia]
ココが「○」
・ファン内蔵で内部温度抑制
・ファンの動作音は静か
ココが「×」
・ゲームのプレイは困難

CPUを知りつくしたインテルのスティック型PC

 スティック型PCは、HDMI映像入力端子に「直差し」して、ディスプレイ一体型PCのように使える手軽さと価格の安さで多くのユーザーが注目しているカテゴリーだ。PCの小型化という点では8型ディスプレイ搭載タブレットなども人気だが、そこからディスプレイやバッテリーを取り除き、「やや大きめなUSB接続無線LANクライアントアダプタ」のサイズに落としこんでいる。コンパクトなフォームファクタといえばIntel NUCなどがあるが、さらに小さい。電力供給もACアダプタより小さなUSB充電器でまかなえる。

kn_cstk32w_33.jpg 1月の発表から半年。6月12日からようやく出荷を開始するIntel Compute Stick

kn_cstk32w_01.jpg アイ・オー・データ機器が扱うIntel Compute Stick「CSTK-32W」の製品パッケージ。HDMI端子に直接差して使うイメージイラストが描いてある

 Windows搭載スティック型PCはいくつか登場しているが、アイ・オー・データ機器が扱うIntel Compute Stick「CSTK-32W」は、黒いカラーリングと角を目立たせるデザインが競合製品より引き締まった印象を与えている。ファンを搭載する場所に開口部を持つが、そのほかにも外気を取り込むスリットを設けている。

kn_cstk32w_02.jpg ロゴ付近のスリットから内部に搭載したファンが確認できる

 CPUは“Bay-Trail”世代のAtom Z3735F(1.33GHz/最大1.83GHz、4コア4スレッド、最終キャッシュメモリ2Mバイト)で、価格を抑えたWindows導入タブレットと共通する。システムメモリはDDR3L 1333MHzを2Gバイト載せる。CPU-Zでも1333MHzモードで駆動しているのが確認できた。ストレージは32GバイトのeMMCを内蔵する。最低限ではあるが、競合のWindows導入スティック型PCと比べると標準的だ。なお、アイ・オー・データ機器ではLinux版もリリースを予定している。こちらのシステムメモリは1Gバイト(DDR3L 1333MHz)、ストレージは8Gバイト(eMMC)となる。

kn_cstk32w_03.jpgkn_cstk32w_04.jpg CPU-ZとGPU-ZでCSTK-32Wが搭載するCPU「Atom Z3735F」と統合するグラフィックスコア「Intel HD Graphics」の仕様を確認する

 本体サイズは37(幅)×103(奥行き)×12(高さ)ミリで、重さは本体のみで約54グラムだ。ディスプレイやテレビの背面に装着すれば完全に隠れてしまうので、ディスプレイ一体型PCのように見えてしまう。

kn_cstk32w_05.jpgkn_cstk32w_06.jpg スティック型PCのサイズはコンパクトだが、それでもHDMIの周囲にはそれなりのスペースが必要だ(写真=左)。持ち運びに便利なストラップホールもある。ここにワイヤーを通せば盗難防止用にも使えそうだ(写真=右)

 本体搭載のインタフェースは、HDMI、microSDスロット(SDXC対応)、USB 2.0、Micro USB、電源ボタンを備えている。microSDスロットはストレージの容量増設として利用可能だ。USB 2.0のコネクタ形状はType-Aなので、ハブで拡張することはもちろん、キーボードやマウスなどの入力機器、USBメモリやUSB接続の外付けHDDでストレージを増設することも可能だ。micro USBは充電用だ。無線接続としては、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。有線LANは搭載しない。Bluetoothは、キーボード・マウスなどの入力機器やヘッドフォン、スピーカーなどが接続できる。

kn_cstk32w_07.jpgkn_cstk32w_08.jpg 左側面にはmicroSDスロット、右側面にはUSB 2.0や電源用Micro USB、そして電源ボタンを備えている

 実際の運用では、キーボードやマウスといった入力機器と、電源用のUSBケーブル、場合によってはHDMI延長ケーブルが必要になる。このうち、USBケーブルとHDMI延長ケーブルに関しては、標準で付属する。

kn_cstk32w_09.jpgkn_cstk32w_10.jpg ディスプレイや個人の趣向に左右される入力機器を除けば、すぐに運用できるよう各種ケーブルが付属する(写真=左)。USB充電器は各国のコンセントに対応したユニバーサルタイプで、並列2極の国内向けコンセントアダプタも用意している。折りたたみ式ではないので多少かさばるが、それでもコンパクトだ。なお、標準付属以外のUSB充電器でも、対応する出力に気をつければ給電可能だった(写真=右)

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