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» 2015年08月25日 21時00分 UPDATE

一家に一台:5分で構築できるパーソナルクラウド「WD Cloud」で“スマホの写真があふれそう!”を解決する (1/3)

NASってなんだかよく分からない……そんな人にオススメ。

[ITmedia]

撮りっぱなしの写真、どうしよう

 スマートフォンやタブレット端末などが登場して以降、これらPC以外のデバイスはライフスタイルの欠かせない道具として急速に浸透しつつある。インターネットはより身近になり、日々の情報収集やデジタルコンテンツの視聴だけでなく、SNSを通じたコミュニケーションなど、能動的な情報発信にも利用されている。スマホで撮影した写真や動画をFacebookやTwitterに投稿して友人や家族と共有するのは、PC USER読者にはおなじみの光景だろう。

 一方、PCやスマホ、タブレットなど複数のデバイスを用途に応じて使い分けるようになると、データの管理は煩雑になりやすい。あのとき作ったデータはどこにあるっけ……そんな経験をしたことがある方は少なくないはずだ。

og_wdcloud_001.jpg ウエスタンデジタルジャパンから登場したパーソナルクラウドストレージ「WD Cloud」。簡単に導入でき、いつでもどこでもPCやスマホ、タブレットからデータを活用できる

 デバイスごとに散らばったデータを一元化する手軽な方法としてまず思いつくのは、クラウドサービスを利用すること。定期的に外付けストレージへバックアップするのと比べて、いつでもどこでも好きなデバイスからデータを再利用できるという利点がある。

 例えば、MacやiPhoneのユーザーであれば5GバイトのiCloud Driveが無料で利用でき、ここに保存したデータは、いつでも好きなときにMacやiPad、iPhoneはもちろん、Windowsマシンでも閲覧できる。

 そしてもう1つは、自宅にNASを導入し、そこでデータを一括管理する方法だ。クラウドサービスと同様の環境を自分で構築すれば、初期導入にかかる費用だけで済むという利点がある。

 ただ、先に挙げたiCloudを例に見ると、無料で利用できる5Gバイトでは、データを一元管理するには容量が少なすぎる。毎日スマホで写真や動画を撮るだけでも心許ない容量だし、ときどきデジタル一眼レフで撮影した写真も保存したら、あっという間にいっぱいになってしまう。もちろん、追加料金を払えば、最大1Tバイト(月額2400円)まで容量を拡張できるものの、数年単位で払い続けることを考えればコストはばかにならない(3年間で8万6400円!)。

 また、もう1つのNASを用意する方法は、自分の利用環境に合わせてNASキットにHDDを入れればストレージ容量を柔軟に調整できるという利点はあるものの、PC初心者にとっては少しハードルが高いかもしれない。実際は簡単になっているとはいえ、初心者にとってはNASという単語だけで難しそうなイメージから敬遠されてしまうこともあるだろう。

 こうしたマルチデバイス化するIT環境のなか、日々作り出されていくデータを簡単かつ低コストで管理したいというニーズにぴったりなのがウエスタンデジタルから登場したパーソナルクラウドストレージ「WD Cloud」だ。

3ステップの簡単設定、わずか5分で準備完了

 “パーソナルクラウドストレージ”とうたってはいるが、基本的には従来のNASとほぼ同じ。最大の特徴は誰でも簡単に導入できる手軽さだ。「なんだか難しそう」と思われがちなNASという言葉を使わず、パーソナルクラウドとしたのもそうしたイメージを払拭するためだろう。

 また、iCloud Driveが1Tバイトで年間2万8800円のランニングコストがかかるのに比べて、WD Cloudの2Tバイトモデルは実売2万5800円前後。倍の容量を確保しつつ、1度導入すれば何年使ってもそれ以上の料金は発生しないのもポイント。最大6Tバイトモデル(実売6万2800円前後)まで用意されており、さらに本体背面のUSB 3.0ポートにHDDを接続すれば、容量をすぐに拡張できる。永続的にコストが発生するクラウドサービスや、導入のハードルが高いと思われがちなNASのマイナス面を補う製品と考えれば分かりやすい。

 それでは実際に試用して、WD Cloudの使い勝手を確かめていこう。

og_wdcloud_002.jpg 今回は6Tバイトモデルを試用した

 まず驚かされるのが付属の設定マニュアルだ。箱の中には本体のほか、ACアダプタとLANケーブル、保証書とサポートガイド、そして設定マニュアルが入っているが、これは厚手の紙1枚に3ステップの絵が描かれているだけ。具体的には(1)が本体にACを接続し、ルーターとLANケーブルで接続することを示す絵。(2)は前面の青く光るインジケーターが準備できるまで待つことを示す絵。そして(3)はブラウザでURLを打ち込む絵。たったこれだけだ。

og_wdcloud_003.jpg 付属物一覧。設定マニュアルは1枚の紙

og_wdcloud_003b.jpgog_wdcloud_003c.jpg 本体前面/背面。背面のUSB 3.0ポートにHDDを接続すれば、容量を拡張したり、WD Cloudのバックアップ先にも指定できる

 実際に本体をルータと有線接続し、前面LEDが点滅から点灯に変わってから、Webブラウザのアドレスバーに「wdcloud.jp/setup」と打ち込むと、同社のセットアップアシスタントのページにリダイレクトされる。ここで規約に同意して「セットアップを続行」。

og_wdcloud_004.jpg Webブラウザのアドレスバーに「wdcloud.jp/setup」と打ち込むとセットアップアシスタントのページが開く

 その後、ドライブを検索中と表示され数秒経つと、ルータに接続した6Tバイトモデルが認識されて、セットアップのための情報登録(氏名、メールアドレス、ユーザー名とパスワード)を行う。

og_wdcloud_005.jpg 自宅のルータに接続したドライブを検索

og_wdcloud_006.jpg 氏名とメールアドレスを登録

og_wdcloud_007.jpg ドライブを使用するユーザー名とパスワードを登録

 あとは、あらかじめ登録しておいたメールアドレスにメールが届き、ここに記載されたリンクを開いて、リモートアクセス用のパスワードを設定すれば準備は完了だ。これで自宅のルーターに接続したWD CloudへどこからでもWebブラウザでアクセスできるようになる。「わずか3ステップ」は設定アシスタントのページを開くまでの手順だが、それでもここまで5分もかかっていない。とても簡単だ。

og_wdcloud_008.jpg パーソナルクラウド作成中

og_wdcloud_009.jpg 「成功しました!」のあと登録メールアドレス宛にメールが発信される

og_wdcloud_010.jpg 届いたメールからリモートアクセス用のパスワードを作成

og_wdcloud_011.jpg 登録メールアドレスと設定したリモートアクセス用パスワードでログイン

og_wdcloud_012.jpg 「安全な接続を確立しています」

og_wdcloud_013.jpg 初回はセキュリティ証明書の警告が表示されるので「はい」

og_wdcloud_014.jpg これでどこからでも自宅のWD Cloudにアクセスできるようになる

 ファイルのアップロードは、「処理」のプルダウンメニューで「アップロード」を選択するか、ブラウザ内のフォルダにそのままファイルをドラッグ&ドロップしてしまってもいい。

og_wdcloud_015.jpg なお、WD Cloudの使い方は「処理」のプルダウンメニューにある「はじめに」を選択することで簡単な利用ガイドが表示される

og_wdcloud_016.jpg 「http://wdcloud」でアクセスできるWebベースの設定画面。WD Cloudの使用状況を確認できるほか、ユーザーの追加や共有管理、バックアップ設定などが行える

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