Appleの最新発表は、ハードウェアだけではない。iPhone/iPad用OSの最新バージョンである「iOS 9.3」も同時リリースされている。バージョン番号から見ればマイナーアップデートだが、かなり多くの新機能が搭載されており、今回のイベントではその中から6つの機能に焦点を絞って紹介が行われた。
1つ目はNight Shift。眠りのさまたげになると言われるブルーライトをあまり浴びないように、夜間は画面表示の色味を変える機能だ。
2つ目は、多くのユーザーが愛用しているメモ機能の大幅強化で、特定のメモを指紋認証技術のパスコードで見れないようにする機能が加えられた。
3つ目はヘルスケア。自分の健康に関わるさまざまなデータを収集し、安心して保管できるヘルスケアアプリに、どんなデータを収集するどんなアプリがあるのかを教えてくれる、他社製アプリの推薦機能が加えられた。
4つ目は、日本ではまだ利用できないNewsアプリだ。すでに米国では主要新聞などのメディアが、見た目も美しいグラフィカルな記事コンテンツを日々提供中で、5000万人が毎日利用する人気の機能となっている。iOS 9.3からは自分の好みに合わせたトピックや、編集者からのオススメトピック、あるいはこの瞬間話題になっているトピックなどをトップ画面に表示する機能が追加された。
5つ目は、ほとんどの自動車メーカーが対応を表明し、100以上のモデルが対応済みのCar Play機能。エキスパートがオススメ曲を選曲してくれる音楽再生機能や、近くにある施設を簡単に表示できる地図機能などが加わり、車の中の体験をさらに向上させている。
6つ目はEducation。これはiPad専用の機能だが、iPadを教材として使っている教室で、教員のiPadから生徒がいま何をしているかなどの状況を確認する「Education Preview」などが搭載されている。
これらの新機能を見るだけでも、iOS製品の活用の広がりを実感できる。
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