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» 2017年02月23日 20時37分 UPDATE

RYZENでデスクトップCPU市場に殴り込みをかけたAMD (1/3)

開発コード名“Summit Ridge”こと「RYZEN 7シリーズ」が登場する。8コア/16スレッドで、国内市場想定価格は最上位のRYZEN 7 1800Xが5万9800円(税別)。

[本間文,ITmedia]

 AMDが、いよいよ高性能デスクトップCPU市場に殴り込みをかける。同社は、まったく新しいCPUアーキテクチャとして開発を進めてきたZENコアを採用する、開発コード名“Summit Ridge”(サミット・リッジ)こと「RYZEN」初の製品として、8コア/16スレッドを実現する「RYZEN 7シリーズ」を、米国時間の3月2日に500ドル以下の市場価格で投入することを明らかにした。

RYZEN 7シリーズを披露するリサ・スー社長兼CEO

8コア/16スレッドの高性能CPUを、これまでより低価格に提供し、高性能デスクトップ市場の裾野を広げようするRYZEN 7シリーズ

高性能デスクトップCPU市場に、価格破壊をもたらすRYZEN

 AMDを率いるリサ・スー社長兼CEOは、2月21日、米カリフォルニア州サンフランシスコで開催された記者向け説明会において、RYZEN 7シリーズのラインアップを発表するとともに、そのパフォーマンス指標も公開した。RYZEN 7シリーズのラインアップと概要は下記の通り。

型番 RYZEN 7 1800X RYZEN 7 1700X RYZEN 7 1700
コア/スレッド 8コア/16スレッド 8コア/16スレッド 8コア/16スレッド
ベースクロック 3.6GHz 3.4GHz 3.0GHz
Boostクロック 4.0GHz 3.8GHz 3.7GHz
TDP 95W 65W 65W

 このうち、下位モデルのRYZEN 7 1700のみAMD純正CPUクーラーである「Wraith Cooler」が付属する。

RYZENシリーズのラインアップ

RYZEN 7 1800Xと同1700Xのパッケージ。CPUクーラーは付属しない

Wraith Coolerが付属するRYZEN 7 1700のパッケージ

 AMDは、高性能CPUが新しいユーザー体験を加速すると考え、ゲームやコンテンツ制作だけでなく、VR、科学演算やクラウド・データセンター市場へも通用する新CPUの開発を進めてきた。そのスタートは、わずか4年前。その間に、Bulldozerアーキテクチャの最終版となったExcavatorコアに比べて、クロックあたりの演算性能(IPC:Instruction per clock)を40%以上向上させるという、とうてい実現できそうもないゴールを目指し、Zenコアを開発してきた。しかし、スー氏は量産化にこぎ着けたRYZENでは、当初の計画を上回る、52%もの性能向上を果たし、再び高性能CPU市場で戦える体制を築き上げた。

Zenアーキテクチャ開発当初、Excavatorコアに比べて40%のIPC性能向上を目指すという、無謀ともいえるゴールを設定

にもかかわらず、実際には52%の性能向上を達成

8コア/16スレッドを実現するRYZEN 7のダイ

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