次期macOS「High Sierra」パブリックβ 導入手順まとめ

» 2017年06月30日 18時14分 公開
[ITmedia]

 米Appleは次期macOS「macOS High Sierra」のパブリックβ版をリリースした。macOS High Sierraでは、新しいファイルシステム(APFS)やグラフィックスAPI(Metal 2)が採用されるほか、macOSとして初めて外付けのGPUをサポートする(WWDC 2017現地リポート:iPhone誕生10周年に見た「macOS」「watchOS」「tvOS」の進化)。

macOS High Sierra

 High Sierraのパブリックβは、Apple Beta Software Programに参加することで誰でも無料で利用できる。というわけで、導入手順を以下にまとめた。なお、対応機種は、2009年後半(Late 2009)以降に発売されたMacBookおよびiMacと、2010年以降に発売されたMacBook Air、MacBook Pro、Mac Mini、Mac Proだ。

Apple Beta Software Programの公式ページにアクセスし、中段にある登録をクリック

Apple IDでサインイン

Apple Beta Software Programの契約に承諾

 ここで注意したいのは、インストーラをダウンロードして起動する前に、macOS Public Beta アクセスユーティリティ(macOSPublicBetaAccessUtility.dmg/136KB)をインストールしてMacを登録しておく必要がある点だ。

 すでに別のMacでApple Beta Software Programに参加していても、この手順を飛ばすとインストーラ起動時に「復旧サーバ上のインストーラ情報が壊れています」(The installer information on the recovery server is damaged.)というエラーが出て先に進めなくなる。

macOSPublicBetaAccessUtility.dmgをインストールする手順を飛ばしてHigh Sierra Betaのインストーラを起動するとエラーが出てしまうので注意

Mac App StoreでHigh Sierra Betaのインストーラを落とす前に、パブリックベータ用ガイドのページ中段にある「お使いのMacを登録」のリンクをクリックしてmacOS Public Beta アクセスユーティリティをインストールしておく必要がある

「デバイスを登録」ページに書かれた手順に従って、バックアップ、Macの登録、App StoreにアクセスしてHigh Sierra Betaのインストーラを入手する。High Sierraではファイルシステムの変更も行われる(インストール時に選べる)ので、バックアップとサブマシンでの使用が推奨されている

バックアップしたら中段にある「macOS Public Beta アクセスユーティリティをダウンロード」ボタンを押してmacOSPublicBetaAccessUtility.dmgを入手

展開してシステムにインストールする

macOS Public Beta アクセスユーティリティをインストールするとフィードバックアシスタントの登録画面がポップアップし、自動的にMac App StoreのHigh Siera Betaダウンロードページも立ち上がる

左上のダウンロードをクリックするとインストーラが落とされ、インストール画面に移行する

インストーラーが起動するので「続ける」をクリック

ライセンスに承諾

インストール先ストレージの選択と、新ファイルシステム(APFS)にアップグレードするかどうかをチェックし、「インストール」をクリック

ファイルサイズは4.9GBほど。インストールにかかる時間はネットワーク環境によって異なるが今回は20〜25分ほどで終了した

 なお、今回リリースされたβ版のバージョンはmacOS High Sierra 10.13 Beta(17A291m)だった。Apple Beta Software Program参加者は、今秋の正式リリースまで定期的に配信されるβ版のアップデートを継続的に利用できるが、システム環境設定の「App Store」から、β版の表示をオフに変更することも可能だ。

システム環境設定の「App Store」の設定を変更することでHigh Sierra Betaの新バージョンがリリースされた際に無視できる

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