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» 2017年11月16日 06時00分 公開

単なる“レトロ”じゃない:「ThinkPad 25」のモダンさをチェックしてみよう (1/2)

復活した7列キーボードに注目が集まる「ThinkPad 25」。キーボードこそ“レトロ”だが、その中身は非常に“モダン”だ。

[井上翔, 撮影:矢野渉,ITmedia]

 今年(2017年)に25周年を迎えたLenovo(旧・IBM)の「ThinkPad」ブランド。その記念モデル「ThinkPad Anniversary Edition 25(ThinkPad 25)」は、2009〜2012年モデルで採用されていた「新・7列キーボード」を復刻し、昔からのThinkPadファンを中心に注目を集めている。

 このThinkPad 25は、日本では未発売の「ThinkPad T470」をベースに開発された。言い換えれば、ThinkPad 25はThinkPad Tシリーズの最新モデルでもある。見た目はともかく、紛れもなく最近のノートPCなのだ。

 この記事では、「最近のノートPC」としてのThinkPad 25をチェックしていく。

ThinkPad 25 ThinkPad 25

充実の外部インタフェース USB Type-Cは「Power Delivery」対応

 まず、各種外部インタフェースからチェックしていこう。

 ThinkPad 25は、ベースモデルからインタフェースの構成を変えていない。左側面には電源端子、USB 3.0(Type A)端子とUSB 3.1 Type-C端子を備えている。パームレスト付近にはスマートカードリーダー用のスペースが用意されているが、このモデルでは非搭載となるため封鎖されている。

 USB 3.1 Type-C端子はThunderbolt 3とDisplayPort出力を兼ねており、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力にも対応している。本体には電源端子に接続する65WタイプのACアダプターが付属するが、45W(20V・2.25A)以上の出力に対応するUSB PD電源(ACアダプターやモバイルバッテリー)からの給電もできる。

左側面 左側面。USB 3.1 Type-C端子はUSB PDによる給電にも対応している。筆者が確認した限り、USB PDタイプのLenovo純正ACアダプター(45W品と65W品)を使うことができた。純正なので当たり前なのかもしれないが……

 右側面にはイヤフォンマイク端子、USB 3.0(Type A)端子×2、HDMI端子、Ethernet端子とSDメモリーカードスロットを備えている。USB 3.0端子のうち1つは、Powered USBに対応している。Etehrnet端子は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tに対応している。

右側面 右側面

 裏面には、現行世代のThinkPad用ドッキングステーションと接続できるドッキングコネクターと、取り外し可能なバッテリーを備えている。

 ThinkPad 25のバッテリーは「取り外し不可(内蔵)」「取り外し可能」のものを3セルずつ(計6セル)備えている。取り外せる方は「61」という番号が付いており、容量が倍(6セル)の「61+」「61++」バッテリーを代わりに装着することもできる。内蔵バッテリーを備えることで、バッテリー駆動中もバッテリー交換ができるのは、外出先での作業が多い人にとっては便利だろう。

 取り外し可能なバッテリーを取り外すと、MicroSIMカードスロットが姿を見せる。ThinkPad 25のユーザーガイドを読む限り、国・地域によってはワイヤレスWAN(LTE/W-CDMA通信)対応モデルも販売しているようだが、残念ながら日本向けモデルでは単なる「ダミー」となってしまう。せめて、レノボ直販分についてはカスタマイズでワイヤレスWAN対応できると良かったのだが……。

背面 背面にはドッキングコネクターと取り外し可能なバッテリーがある。標準の取り外し可能バッテリーは「3セル」だが、オプションで「6セル」品もある(※写真内のACアダプターは純正品ですが、本体に付属するものとは異なります)
バッテリーは61番 装着できるバッテリーはベースモデルと同じ「61番」。外すとMicroSIMスロットが姿を見せるが、日本向けモデルでは機能しない(筆者撮影)

ユーザー交換対応パーツもあり ただしキーボードは“対象外”

 ThinkPadは「CRU(Customer Replaceable Unit)」と呼ばれるユーザー自身で交換できるパーツが用意されていることも特徴だ。ThinkPad 25では、以下のパーツがCRUとして定義されている(太字のものは高スキルユーザーが対象)。

  • ACアダプターと電源コード
  • 取り外し可能なバッテリー
  • ベース(底面)カバー
  • コイン型電池
  • メモリモジュール
  • M.2 SSD、SSD接続用のアダプターとケーブル
  • 無線LAN(Wi-Fi)カード
  • ワイヤレスWANカード(組み込み済みのモデルに限る)

 ベースモデルではキーボードもCRUとなっているが、ThinkPad 25のキーボードはCRUではない。つまり、ユーザーによるキーボード交換は保証対象外となっている。古くからのThinkPadファン、とりわけUSキーボードを使いたい人にとっては残念なことではあるが、特殊なモデルゆえに仕方ないのかもしれない。

 ともあれ、高スキルユーザー向けのものを含め、CRUの交換はユーザーガイドに従って行えば比較的容易に行える。

裏ぶたを外した図 ベースカバーを外すと交換できるCRU。いずれもアクセスしやすい場所にある(筆者撮影)

 メモリは標準で16GBのDDR4 SO-DIMMが1枚搭載されている。CPUの性能をより発揮するためには、空いているメモリスロットにDDR4 SO-DIMMをもう1枚装着すると良いだろう。元からある16GBメモリと合わせて最大32GBまで増設できる。

空きメモリスロット メモリスロットは1つ空きがある。ここにメモリを増設すれば、デュアルチャネルが有効になりCPUの性能をより引き出せる(筆者撮影)

 ストレージは512GBのM.2 SSD(PCI Express接続・NVMe)を搭載している。このSSDはハードウェアベースの自己暗号化(OPAL2.0)に対応しており、エンタープライズ用途での利用にも向いている。容量的にも必要十分だと思うが、より大容量のSSDを搭載したい場合は、SSDアダプターを取り外せば簡単に交換できる。

M.2 SSD M.2 SSDは専用のアダプターに装着されている。マニュアルの指示に従えば、かなり簡単に交換できるはずだ(筆者撮影)

 このように、主要なパーツは簡単に交換できる。ここもThinkPadが「ThinkPad」たるゆえんだ。

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