過去5年間の製品へのパッチ提供は1月末までに完了――Intel・クルザニッチCEOが「プロセッサ脆弱性」問題に言及:CES 2018

» 2018年01月10日 15時10分 公開
[井上翔,ITmedia]

 昨今、「プロセッサの脆弱(ぜいじゃく)性」問題が世間をにぎわせている。米Googleの調査チームが「Meltdown」「Spectre」と名付けた脆弱性は、Intel、AMD、Armといった主要ベンダーのプロセッサに広く影響を及ぼすという。

 とりわけ、IntelのプロセッサはPCでは圧倒的なシェアを持っているため影響する範囲が非常に広い。対策を早期に行う必要がある。

 そんな中、1月8日(米国太平洋時間)に行われた「CES 2018」の基調講演において、Intelのブライアン・クルザニッチ(Brian Krzanich)CEOがこの問題に言及した。

ブライアン・クルザニッチCEO Intelのブライアン・クルザニッチCEO

業界を挙げて対応を進めている

 クルザニッチCEOは最初に「多くの企業が協力して問題の解決に動いている」と語り、他社のプロセッサ脆弱性への対応状況をスライドで紹介した。

 その上で、「セキュリティ(の確保)はIntel、そして業界にとって最重要課題。意思決定や(社内や他社との)対話において“顧客のデータを守ること”を最重要視している」と、今後もIntelを含む業界全体で問題解決に当たることをアピールした。

他社の対応状況 クルザニッチCEOはまず他社の対応状況を紹介。業界を挙げて脆弱性対策を進めていることを伝えた

まずは「アップデート」を Intelプロセッサは1月中に対応完了

 次に、クルザニッチCEOは「現時点では顧客のデータを(不正に)取得するために脆弱性が使われたという報告はない」とした上で、「データの安全性を確保するために、(脆弱性問題に対する)アップデートを速やかに適用することが重要だ」と、ユーザーに対して迅速な行動を呼びかけた。

 Intelでは、過去5年に発売したプロセッサ製品に対してパッチを提供する。その9割は「1週間以内に更新を提供」(クルザニッチCEO:参考記事)し、残りについても「1月中に対応を完了する」(同)としている。

KEEPING DATA SAFE Intelは「データを守ること(Keeping data safe)」をキーワードに対策を進めているという

対策をすると「処理速度低下」の可能性も 緩和パッチも今後提供へ

 ただし、Intelが提供するパッチを適用すると「一部の利用用途では、処理負荷の面で大きな影響が出る場合がある」(クルザニッチCEO)という。

 今後、同社ではこの問題を「緩和」するためのパッチも提供する計画だ。

(取材協力:Consumer Technology Association)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月05日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. 月1200ドルのAIコストが電気代20ドルで済む? NVIDIA「RTX Spark」搭載PCのデモで見えた“ローカルAI”の実力 (2026年11月04日)
  3. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  4. “コーヒー香る”PC&スマホスタンドがMOFTから登場 新「Coffee Collection」2製品の実用性をチェックした (2026年11月04日)
  5. 月額無料のAI通訳イヤフォン「W4 Plus」を試す 翻訳精度をオンラインとオフラインで比較した (2026年11月03日)
  6. エレコム、“しろちゃん”の表情で充電状況が確認できる小型パネル内蔵Type-Cケーブル (2026年11月04日)
  7. 米Microsoftはなぜ最大6万人に早期退職を打診するのか? 決算資料から読み解く巨額AI投資の“台所事情” (2026年11月02日)
  8. サンワ、超小型筐体を採用した3ポート搭載スイッチングLANハブ (2026年11月02日)
  9. そのときのアキバはどんな姿に?――MSIが2027年9月までのキャンペーンを実施 (2026年11月02日)
  10. “左手デバイス”にもなる、エレコムのキー&ダイヤル付き8in1ドッキングステーションを試す 便利だが惜しい点も (2026年11月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー