月額780円は“2台目ケータイの決定版”――イー・モバイルの「ケータイ定額プラン」

» 2009年01月28日 19時55分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo “がっちりガールズ”とイー・モバイルの執行役員副社長 阿部基成氏

 イー・モバイルが1月28日に発表した「がっちりコース ケータイ定額プラン」は、携帯電話の業界最安値となる基本料金プランだ。

 発表会で登壇した執行役員副社長の阿部基成氏は、「昨今は100年の一度という市況が“冬”の時代。モノが売れないなかで、家計における携帯電話料金の比率が上がっている。携帯電話は家族1人1人が持つため、1世帯あたりの台数が増えている。我々は2007年に画期的な完全データ定額を開始し、2008年には通話サービスと上り最大1.4MbpsのHSPUAを開始した。今回は、音声通話のサービスとして携帯業界の横並び体質を打ち破る、月額780円というプランを開始する」と、同プランへの意気込みを語った。


「がっちりコース ケータイ定額プラン」
契約種別 契約期間 基本基本料金 イー・モバイル端末間の通話、通信料金 国内通話料(固定・他社携帯・PHS) データ通信料
にねん 2年 780円 音声通話・SMS
24時間無料
音声通話21円/30秒
テレビ電話
37.8円/30秒
0.084円/パケット
ベーシック 無し 1780円
ベーシック(年とく割) 1年 780円

「ケータイ定額プラン」用オプションプラン
オプション名 月額料 単価
データ定額オプション 1000円〜4980円(0.084円/パケット)
通話割引オプション 315円 5.25円/30秒(固定)、9.45円/30秒(携帯/PHS)、18.9円/30秒(テレビ電話)
国内・国際ローミング時の通話、留守番電話センターへの通話は定額の対象外。パケット通信の利用にはEMnet(月額315円)の契約が必要。ユニバーサルサービス料(月額8.4円)も別途必要

「ケータイ定額プラン」とアシストプラン
料金プラン アシスト料(月額) 長期契約割引額
ケータイ定額プラン(にねん) - 1万6800円
ケータイ定額プラン(にねん+アシスト500) 500円 2万8800円
ケータイ定額プラン(にねん+アシスト1400) 1400円 5万400円
ケータイ定額プラン(にねん+アシスト1800) 1800円 6万円
2年未満の解約には、最大で長期契約割引額(1万6800〜6万円)と同額の契約解除料が必要

photophotophoto 料金プランの概要

データ+音声ではなく、音声+データで“がっちり”と

photo

 イー・モバイルが従来提供してきた料金プランは、どれもデータ通信をメインとし、音声通話はオプション的な位置付けだった。今回のがっちりコース ケータイ定額プランは、通話を中心に使いたいというニーズに即したよりシンプルで低価格なプランだ。

 「例えば従来のケータイプラン+定額パック24は、データ定額料金(1000円)とイー・モバイル同士の定額通話料金(980円)の1980円から成っていた。通話メインのユーザーが“データはいらない”ということなら(1000円を)カットし、定額通話を980円で提供できる。しかし我々は、企業努力の結果さらに2割も安い780円という特徴的な通話プランを提供する」(阿部氏)

 低価格での定額プランを実現させた具体的な企業努力について阿部氏は、「これまではモバイルブロードバンドサービスとして、データをガンガン使ってもらうことに注力してきた。そのベース結果、音声通話のトラフィック負荷が大したことがないという実績がつかめた。今後、新しい周波数をいただくという話もあるが、通話を何百分使っていただいても十分に吸収できることが分かった」と解説した。

photophotophotophoto 家計内での支出が増える携帯電話料金(写真=左端)。ケータイプラン+定額パック24の1980円から、データ定額のオプション料金をカットし、残った980円をさらに2割引した「がっちりコース ケータイ定額プラン」

 がっちりコースで無料通話となる条件は、これまでのケータイプラン+定額パック24と同じ。イー・モバイル網による国内通話とSMS送受信は24時間無料。そのほかの電話への通話料金も21円/30秒と、ほかの携帯電話キャリアの“980円プラン”と同額だ。さらに月額315円の通話割引オプションを付帯すれば、固定あての通話料が5.25円/30秒、他社の携帯電話とPHSには9.45円/30秒、テレビ電話でも18.9円/30秒に下がる。パケット通信についても0.084円/パケットと、他社のパケット定額プランと同じ単価で、月額1000円〜4980円のオプションも用意する。

 「がっちりコースなら、ペアで持っても月額基本料金は1560円。この金額は固定電話の基本料金よりも安い。また、10人グループで持っていただいても月額基本料金が7800円で24時間かけ放題になる。また、弊社のデータ端末との組み合わせや、他社の携帯電話との組み合わせでも負担が少ない。まさに、2台目ケータイの決定版といえるプランといえる。ぜひ“がっちり”使って欲しい」(阿部氏)

photophotophoto 月額780円からという低価格だけに、グループ加入や2台目需要に効果が高い。他社ケータイとの組み合わせも

 基本料金の低下によってARPUの低下も予想されるが、阿部氏は「今回のがっちりコースは、我々のサービスの入り口。イー・モバイル内の定額音声のみで使っていただくだけでなく、他社通話用のオプションパックや、端末でのパケット通信、PCに接続してのデータ通信など、使っていただいているうちにサービスのアドオンが期待できる。まずは、安いプランで使ってもらうことが重要。長期的にみて、ARPUへの影響はないと考えている」と話す。

 グループ加入に適したプランであれば法人需要などの期待できるが、阿部氏は「2台目需要だけでなく法人向けの伸びもまだまだ期待できることから、イー・モバイルとしても積極的に取り組んで行きたい。だが、法人向けではキャリア独自のソリューション提供が重要になる」と述べ、イー・モバイル独自の法人向けソリューションの開発が課題という見通しを示した。

 イー・モバイルではケータイ定額プランの提供に合わせ、端末購入時の初期費用を低減させる専用のアシストプランも用意。がっちりコース ケータイ定額プランのにねん契約でも月額負担なしで1万6800円分の長期割引が受けられるが、さらに端末価格に応じてアシスト500(2万8800円)、アシスト1400(5万400円)、アシスト1800(6万円)と3コースを選択できる。それぞれ基本料金や通話通信料に加え、月額500円、1400円、1800円を24回に分けて支払うことで、端末導入時の負担を軽減できる。

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 またイー・モバイルでは、ケータイ定額プランの開始を記念し、2月7日から4月30日まで「TRY!イー・モバイルキャンペーン」を実施する。ケータイ定額プランの新規契約者(1人最大2回線まで)を対象に、契約事務手数料2835円を無料にするほか、毎月の通話料から最大5000円の割り引きを最大3カ月間行う。

 割り引きは、固定電話を含む他者間通話よテレビ電話、イー・モバイル国際電話が対象。国内・国際ローミング、ナビダイヤル・テレドーム(NTTコミュニケーションズ)、アドコール(ソフトバンクテレコム)、番号案内は対象外となる。

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