iPadやAndroidタブレットでは生き残れない世界(1/2 ページ)

» 2010年11月12日 07時30分 公開
[Wayne Rash,eWEEK]
eWEEK

 わたしがiPadを話に出したとき、米陸軍の機関整備士は、まじめな質問として取り合わずに鼻であしらった。「それじゃあ長くは持たない」と彼女は言った。「ここは汚れている。わたしたちはよくものを落とすから、長持ちするものを求めている」

 その声のトーンから、彼女が言う「本物の仕事」にAppleのiPadを使おうと考えるのはばかげているというのは明らかだった。その後、毎日フライトラインにタブレットコンピュータを持って行くヘリの乗務責任者と話をしたが、彼は「iPad? 冗談だろう?」と彼は言っていた。

 AmazonのKindleやGalaxy Tabのようなデバイスについて聞いても、同じような反応が返ってきた。本物の仕事には、本物のコンピュータが必要なようだ。家電の世界のものでは、米軍の本物のコンピュータとしては不適格だ。現場にこうした電子機器を持ち込む兵士や水兵と話していると、本物の仕事をする人々にとって、家電クラスの電子機器は役に立たないことが分かった。

 その後、軍用タブレットコンピュータを製造するAMRELのリチャード・レーン副社長と話をして、同社のタブレットを利用している兵士たちが、そうしたデバイスをどれほど頼りにしているかを知った。

 同社のWebサイトには、特殊部隊の兵士からの手紙が掲載されている。タブレットコンピュータに、文字通り命を救われたという内容だ。この兵士はイラクのキルクーク近くを巡回中に狙撃手に撃たれたが、弾丸はバックパックに入れていたタブレットに当たったという。タブレットは破損したが、彼は無傷だった。

 もちろん、防弾チョッキの代わりになることを想定して販売されるコンピュータはほとんどない。だが、今の軍人は毎日さまざまな場所でタブレットを使っており、ほとんどの場合、これらのデバイスは、iPadよりも、Androidタブレットよりも、はるかに生き残る役に立つとされている。

 多くの場合、これらのマシンには、兵士らが軍務の継続に必要な機器を保守、修理するための技術マニュアルが格納されている。つまり、航空整備士がヘリ上部に上って修理をするときに、作業に必要なマニュアルや図面、パーツリストを見られるようにタブレットを持って行くということだ。

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