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» 2013年01月25日 14時38分 UPDATE

「BlackBerry 10」発表間近のRIM、アナリストが高い評価――端末事業はLenovoが関心

RIMのBYOD対応の企業向けソリューションや新OSのユーザー体験を高く評価。一方で、端末事業にはLenovoが関心を寄せているという。

[末岡洋子,ITmedia]

 iPhoneやAndroidが席巻するスマートフォン市場で、起死回生を目指すRIM。次期製品「BlackBerry 10」の発表に先だって発表した企業向けサーバ「BlackBerry Enterprise Service 10(BES 10)」に合わせて、Gartnerのアナリスト、フィリップ・レッドマン(Phillip Redman)氏が、RIMの現状と将来について見解を述べている。

 BES 10はRIMが1月23日に発表した企業向けのモバイル管理ソリューション。デバイス管理、セキュリティ、モバイルアプリケーション管理などの機能を備え、BlackBerry 10を含むBlackBerryスマートフォン、BlackBerry PlayBookタブレット、さらにはAndroidとiOS端末も管理できる。数ある機能の中でもレッドマン氏は、ワークスペースを分けることでセキュリティポリシーを施行できるBYOD技術「BlackBerry Balance」を高く評価している。

 Redman氏はRIMのシェアが縮小し、同社が得意とする法人市場でiPhoneへの乗り換えが進んでいることを認めながらも、BESのインストールベースについては大きな減少はないとしている。Gartnerが2012年12月に北米企業を中心に実施した調査によると、「今後12カ月間のメインプラットフォームはBlackBerry」と回答した企業は14%だったという。企業のモバイルユーザーの15〜20%は、セキュリティ面とハードウェアベースのキーボードなどを高く評価しているという。

 BlackBerry 10については、RIMが注力しているユーザー体験について「結果は出ている」とし、「iPhone 5に対抗できる最高レベルのユーザー体験を持つ」と持ち上げている。課題はユーザーが受け入れるかどうかで、これについてもiOSとAndroidを追い越すことはないものの、「カムバックの潜在能力を持つ端末」としている。

中国Lenovo、RIMの端末事業を評価、検討中

 一方で、RIMについては中国Lenovoが端末事業の買収を評価中であると、1月24日付けのBloombergが報じている。スイス・ダボスの世界経済フォーラム年次総会に出席中のLenovoの最高財務責任者(CFO)、ウォン・ワイ・ミン(Wong Wai Ming)氏が同紙の取材で語ったという。IBMから買収したPC事業を主力とするLenovoはモバイル事業も強化しており、1月前半に米ラスベガスで開催されたCES 2013では、Androidスマートフォン「IdeaPhone K900」などの端末を発表している。

 ミン氏によると、Lenovo社内には買収候補を調査する専門のチームがあり、RIMや金融機関と話し合いを持ったと述べている。「われわれはあらゆる可能性を調べている。RIM、それにその他も含まれる」とミン氏は述べたという。

 なお、RIMのCEO、ソーステン・ハインズ(Thorsten Heins)氏は1月20日付けで掲載されたドイツ紙Die Weltのインタビューで、ソフトウェアライセンス、端末事業売却を含む戦略レビューを続けていると述べていた。

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