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» 2012年05月09日 06時30分 UPDATE

スマートショップ:節電対策を徹底したドラッグストア、新方式のLED照明などで42%の省電力

名古屋市に5月11日に開店するドラッグストアは、最先端の省エネ店舗のモデルケースとして、自然光を取り入れた設計に加えてLED照明、太陽光発電、エネルギー管理システムなどを導入した。

[石田雅也,スマートジャパン]
ALT 図1 最新の節電技術を導入した「ハックドラッグ小塚店」の店内。出典:大和ハウス工業

 住宅メーカーの大和ハウス工業が省エネ店舗の実証実験を名古屋市で開始する。ドラッグストアチェーンのハックドラッグが名古屋市にオープンする新店舗に各種の節電対策を取り入れ、その導入効果をもとに今後の店舗施工案件に生かす計画だ。

 新店舗は地上1階、売場面積が約700平方メートルで、ドラッグストアとしては中規模である。消費電力量の約半分を占める照明と空調を対象に、徹底した省エネ対策を施した点が特徴だ。

 照明対策としては、屋根からの直射日光を屈折させるフィルムや反射材を使って自然光で可能な限り店内を明るく保つようにしたほか(図1)、直射日光が届かない店舗の奥にも自然光が届くように特殊な構造のダクトを壁面に設けた。

ALT 図2 埋め込み式のLED照明。出典:大和ハウス工業

 加えて天井に埋め込む方式のLED照明(図2)を採用することにより、通常の蛍光灯を使った場合と比べて消費電力を42%も削減できるという。店内には光センサーも設置して、自然光の強弱に合わせてLED照明の発光量を自動的に制御する。

 空調に関しては、床から約2メートルの領域までを対象にできるように、設定温度よりも少し低い温度の空気を床上2メートルから上に低速で吹き出すシステムを導入した。店舗外への自然換気と合わせて、夏の冷房時に約25%、冬の暖房時に約5%の消費電力を削減できると見込んでいる。

 屋根に設置した太陽光発電を含めて、店舗全体の電力使用量をエネルギー管理システムで把握する。照明と空調のほか、冷凍・冷蔵機などの機器ごとに、電力使用量が時間帯別にグラフで表示されて、目標値との比較も可能になっている(図3)。電力会社との契約電力を超えないように、電力需要のピークを制御する機能も備えている。

ALT 図3 電力使用量を表示したディスプレイ画面。出典:大和ハウス工業

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