約3年前に破たんした茨城県住宅供給公社が開発した「水戸ニュータウン」の未利用地に、40MWの大規模なメガソーラーを建設する計画が決まった。大手金融機関のゴールドマン・サックス・グループが国内第1号の案件として事業化するもので、2015年1月から運転を開始する予定だ。
「水戸ニュータウン」は茨城県の県庁所在地である水戸市の郊外に開発された大規模な住宅地だが、135万平方メートルにのぼる用地の多くが造成されないまま残されていた(図1)。この未利用地のうち50万平方メートルを使って大規模なメガソーラーを建設する計画が始まる。
メガソーラーを建設するのは、米国系の金融大手ゴールドマン・サックス・グループが2012年に設立した再生可能エネルギーの事業会社「ジャパン・リニューアブル・エナジー」(略称JRE)である。水戸ニュータウンのプロジェクトはJREにとって第1号の案件で、これを皮切りに全国各地で太陽光発電と風力発電の事業化を進めていく方針だ。
水戸ニュータウンのメガソーラーは発電能力が40MW(メガワット)になる見込み。先ごろ新電力のミツウロコグリーンエネルギーが千葉県の富津市に建設することを発表したメガソーラーと同等の規模で、完成すれば関東で最大になる。2013年6月に工事を開始して、2015年1月から稼働する予定だ。発電した電力は全量を東京電力に売却する。
世界各国で再生可能エネルギー事業を推進しているゴールドマン・サックス・グループは、国内では岡山県の瀬戸内市で進行中の国内最大230MWのメガソーラー建設プロジェクトにも参画している。
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