物流サービス企業が太陽光を一気に導入、千葉県には2.8MWのメガソーラー自然エネルギー

物流倉庫は高さがあり、日陰を生じる高い建物があまりない地域に位置することが多い。このため、屋根の強度が許す限り太陽光発電システムを導入できる。SBSホールディングスは3カ所の物流倉庫に加えて、地上設置型のメガソーラーの運営も開始した。

» 2013年08月07日 09時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 芝山太陽光発電所の位置

 太陽光発電を始める際、他の用途に使いにくい未利用地を持っていることが有利に働く。物流関連の企業にとって、高さがあり、日陰が生じにくい物流センターの屋根が未利用地だ。

 物流サービスを提供するSBSホールディングスは2013年3月から8月にかけて3つの物流センターに太陽光発電システムを導入した。「野田吉春物流センター」(千葉県野田市、514kW)、「千曲物流センター」(長野県千曲市、604kW)、「川越物流センター」(埼玉県川越市、830kW)だ。

 2013年8月には7億5000万円を投じた同グループ初の地上設置型のメガソーラー「芝山太陽光発電所」(千葉県芝山町、2.826MW、図1、図2)の運営を開始した。SBSグループが保有する2万1693m2の土地に、ソーラーフロンティアのCIS太陽電池モジュールを1万7664枚設置、年間発電量306万5419kWhを予想する。全量を東京電力に売電し、年間約1億2000万円の売電収入を見込む。

 既に運営を開始している3つの施設を合わせた出力は4.774MWとなり、年間発電量は507万612kWhに達する。

図2 芝山太陽光発電所。出典:SBSホールディングス

 今後は、2014年春をめどに西日本ロジスティクスセンター(京都府京田辺市)への太陽光発電システム導入(538kW)を計画している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.