神戸に9.7MWのメガソーラー、全国で100MWを目指す大林組自然エネルギー

大林組は自社保有地と賃借地を利用し、全国に合計100MWの太陽光発電所を建設する計画だ。発電事業を拡大することに加え、顧客向けのサービスのノウハウを蓄積することが目的だという。

» 2013年08月22日 07時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 メガソーラーを建設する神戸市西区の位置

 大林組は大規模太陽光発電所の建設を次々と進めている。2013年8月には、神戸市西区で出力9.7MWのメガソーラー「押部谷(おしべだに)太陽光発電所」の建設を開始した(図1、図2)。「ゴルフ場の建設を計画していた土地だが、計画が止まっており、メガソーラーとして生かすことにした」(同社)。発電施設を設置する面積だけで18haあり、同社が手掛ける自社保有地を利用したメガソーラーとしては最大規模だという。

 自己資金を利用してプロジェクトを進める。設計・調達・建設(EPC)を大林組が担当し、2014年10月の完成以降は、再生可能エネルギー事業会社である大林クリーンエナジーが運営する。年間発電量として981万kWhを見込み、固定価格買取制度(FIT)を利用して、全量を関西電力に42円/kWhで売電する計画だ。

図2 押部谷太陽光発電所の完成イメージ。出典:大林組

 大林組は2013年度末までに全国で合計100MWの大規模太陽光発電所を計画・建設・運営する目標を掲げている。「現時点で90.9MWの見込みが立っており、今後も新規の立地にメガソーラーを展開し、100MWの目標を達成する」(同社)。

 大林クリーンエナジーが運営中、または運営予定の大規模太陽光発電所を図3に示した。図3のうち、京都府久御山町(1)と山口県岩国市(2)、広島市(7)、茨城県茨城町(8)、今回の神戸市(16)が自社遊休地を利用したプロジェクトである。

図3 大林組が計画・建設・運営中の太陽光発電所。出典:大林組

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