神戸の生協が太陽光を導入、2MWから始め外販で10MW規模まで自然エネルギー

コープこうべは組合の施設の屋根など6カ所に合計2MWの太陽光発電システムを導入する。再生可能エネルギーの普及を重視しており、2016年年度末までに外部を合わせ10MWの導入を見込む。

» 2013年07月12日 09時00分 公開
[畑陽一郎,スマートジャパン]
図1 コープこうべが発電事業を進める6拠点の位置

 神戸の生活協同組合「コープこうべ」が太陽光発電事業に乗り出す。まずは組合の所有する配送拠点や食品の加工施設などの屋根を中心とした6カ所に合計2.0MWのシステムを組み込む(図1)。

 その後、30億円を投じ、2016年度末(3月末)までに外部を中心に10MW規模を見込む。屋根などを借り受けてシステムを導入する形だ。売電事業の規模を拡大するというよりも、環境負荷の低減や組合員と進める環境活動に力を入れることが目的だとした。

 コープこうべが最初に取り組むのは5カ所の屋根と1カ所の遊休地だ。2013年9月に発電を開始する鳴尾浜配送センター(兵庫県西宮市)では1万1800m2の屋根に太陽電池モジュール3150枚を並べ、出力772kWを得る。

 その後、協同購入センター北神戸(神戸市北区)、同姫路東(姫路市)、同高槻(大阪府高槻市)、コープフーズ加工場(兵庫県稲美町)などの屋根に設置する他、兵庫県丹波市にある遊休地(2053m2)にも導入する。

 6カ所の合計面積は2万506m2、太陽電池モジュールは合計8706枚、容量は合計2040kW。年間発電量202万7000kWhを見込む。全て関西電力に売電し、年間約8000万円を得る。6カ所分の総投資額は非公開だが、1MWあたり3億円程度であるという。

 同社の100%子会社であるコープ環境サービスが設計、調達、建設(EPC)を担当する。管理・運営(O&M)は外部企業に委託する予定だ。

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