四国最大級のメガソーラーが愛媛で稼働、発電規模は33MW:太陽光
伊藤忠商事と今治造船、檜垣産業と共同で、愛媛県西条市内に大規模太陽光発電所を建設し、全面稼働を開始した。
今回稼働を開始した「西条小松太陽光発電所」はゴルフ場の跡地で、檜垣産業が保有する約40万平方メートルの敷地全面に太陽光発電パネルを敷き詰めたもの。発電出力は約33MW(メガワット)で、四国において最大級の太陽光発電所となる(図1)。
図1:西条小松太陽光発電所の空撮図。元ゴルフ場敷地にすき間なく太陽光パネルを敷き詰めている ※出典:今治造船
年間予想発電量は約3万7000MW時(メガワット時)で、これは一般家庭約1万世帯分の年間電力使用量に相当する。これに伴う二酸化炭素の排出削減量は年間で約1万7000トンになる。
太陽光パネルは、シャープ製のものを約13万4000枚を使用し、施工はJFEテクノスが行った。今回のプロジェクトにより発電した電力は20年にわたり四国電力に販売する計画だとしている。
伊藤忠商事は今回のプロジェクトの他にも大分県や岡山県においてメガソーラープロジェクトを推進中(関連記事)だが、同社が取り組む日本国内のメガソーラー事業において、今回の西条小松太陽光発電所が初の稼働開始案件だという。
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