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» 2015年07月16日 13時00分 UPDATE

太陽光:全町避難が続く福島県富岡町で、2.19MWのメガソーラーが運転開始

シャープと芙蓉総合リースが共同出資するクリスタル・クリア・ソーラーは、2015年6月30日に福島県双葉郡富岡町で「シャープ富岡太陽光発電所」の商業運転を開始した。

[三島一孝,スマートジャパン]

 今回クリスタル・クリア・ソーラーが建設した「シャープ富岡太陽光発電所」は、福島県双葉郡富岡町の赤木地区にある富岡工業団地に建設。敷設面積は3万1000平方メートルで出力規模は直流電流で約2.19MW(メガワット)、年間予測発電量は約238万kWh(キロワット時)となるという。この数値は一般家庭の約663世帯分相当となる(図1)。2015年6月30日に商業運転を開始した。

photo 図1:商業運転を開始したシャープ富岡太陽光発電所 ※出典:シャープ

 新発電所は、クリスタル・クリア・ソーラーが福島県内で初めて稼働させる太陽光発電所となる。芙蓉総合リースが開発、建設、運転保守、管理まで全面的に請負い、発電事業を行う形を取る。

いまだに全町避難が続く

 福島県双葉郡富岡町は、東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の事故で、いまだに全町避難が続く地域である。同町はもともと桜など花の名所を多く抱える緑豊かな地域だったが、いまだに多くの地域が自由に立ち入りのできない帰還困難区域か、日中の帰宅のみに限られる居住制限区域に指定されている(図2)。

photo 図2:福島第一原発による避難指定区域 ※出典:福島県

 運転開始に際し、富岡町長の宮本皓一氏は「避難指示区域内での太陽光発電所の稼働は、新しい産業モデルの創造に向けた取り組みの先駆けだ」と述べている。発電した電気については全てを売電し、その売電益の一部を町の復興支援のために活用する方針だ。

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