EV普及の起爆剤、性能5倍のブレークスルー蓄電池が試作段階へ電気自動車(4/4 ページ)

» 2016年05月19日 07時00分 公開
[陰山遼将スマートジャパン]
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第2期が終われば実用化フェーズに移行

 第2期の実施体制については、第1期と同様に京都大学がプロジェクトリーダーとなる。参加する大学・研究機関は京都大学の他、産業技術総合研究所、茨城大学、神奈川大学、関西大学、九州大学、高エネルギー加速器研究機構、神戸大学、東京大学、東京工業大学、東京農工大学、東北大学、名古屋工業大学、兵庫県立大学、ファインセラミックスセンター、北海道大学、三重大学、理化学研究所、立命館大学総合科学技術研究機構、早稲田大学となっている。

 一般企業については、ソニー、トヨタ自動車、豊田中央研究所、日産自動車、パナソニック、日立化成、日立製作所、日立マクセル、本田技術研究所、三菱自動車工業が参加する予定だ。

 今回のプロジェクトにおいては、あくまでも共通基盤技術の効率な開発が目的であり、将来の商品化に向けた生産技術などについては、各企業が個別に行うことになる。

 これらを踏まえると、新型の革新電池の実用化目標を2030年とした場合、2020年代前半までには有望な新型電池の種類、構成材料を絞り込み、蓄電池モジュールの開発フェーズに移行する必要がある。NEDOでは「第2期のプロジェクト終了後、企業における実用化開発が可能になるところまで研究フェーズを移行させることを目指す」としている。

会見に登壇した第2期プロジェクトに参加する企業・大学・研究団体の出席者
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