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» 2018年06月12日 09時00分 公開

太陽光:太陽光パネルの下でヒサカキを栽培、静岡県でソーラーシェアリング

静岡県御殿場市で、2カ所のソーラーシェアリング発電所が稼働を開始。太陽光パネルの下では神事や仏事に使用されるヒサカキを栽培する。

[長町基,スマートジャパン]

 BCPGジャパン(東京都港区)は、静岡県御殿場市の2カ所で営農と太陽光発電を両立するソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)発電所を開所した。「御殿場1太陽光発電所」と「御殿場2太陽光発電所」で、2018年4月16日から稼働を開始している。

御殿場1・2太陽光発電所の全景 出典:BCPGジャパン

 同発電所は、BCPGジャパンにとっては初のソーラーシェアリング発電所となる。御殿場市の個人所有地、合計約6万7585m2(平方メートル)の農地に建設した。2つの発電所の発電容量は合計4.4MW(メガワット)となり、1100世帯分の年間使用電力量に相当する発電量を見込んでいる。

 施設は日本エナジーバンク(札幌市)が元請けとして、京セラソーラーコーポレーション、奥村組が設計・施工を行った。太陽光パネルはトリナ・ソーラー社製、パワコンはファーウェイ社の分散型パワーコンディショナー118台を導入した。発電した電力は「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」を利用して東京電力ホールディングスに売電を行っている。

​ 営農作物は、他の地域でも実績があり、神事や仏事に使用されるヒサカキを選択。約1万3000本の苗木を植栽し、約3年後からの収穫・出荷を予定している。発電所は農作業に必要となる作業空間を確保するため、パネルの最低地上高を2メートルとし、パネル間に10センチのスリットを設けることで一定の日射と雨水を確保できるようにした。

御殿場1・2太陽光発電所の太陽光パネルの様子 出典:BCPGジャパン

 BCPGジャパンは、タイの石油関連企業、Bangchak Corporation社の再生可能エネルギーに特化したグループ会社であるBCPG Public Company社の実質的100%子会社。日本および北東アジア地域における太陽光を主とする再生可能エネルギー発電事業の開発および運用を手掛けている。

 なお、BCPGはタイ国内および海外で再生可能エネルギーによる発電事業への投資に従事しており、2020年までに太陽光、風力、地熱、バイオ発電などさまざまな再生可能エネルギー発電の総容量1000MWの達成を目標にしている。

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