連載
» 2009年08月25日 11時19分 公開

あなたのパワポを元気にする! 無料イラスト検索サービス最強フレームワーカーへの道

プレゼンと言えばPowerPoint(パワポ)だが、デフォルトでは使えるオートシェイプやクリップアートがほとんどない。洗練されたプレゼンを行うために、とあるWebサービスを使うといいだろう。

[永田豊志,Business Media 誠]

 日常的にPowerPoint(以下、パワポ)で提案書や資料作成を行っている読者も多いはずだ。パワポは非常に自由度の高いアプリケーションなので、使う人のセンスに左右される部分が大きい。社内であっても、社外であっても、洗練されたパワポのドキュメントでプレゼンすれば(中身の話は置いておけば)「非常にデキル奴」という印象を与えられるだろう。ただし、残念ながらデフォルトでは使える素材(オートシェイプやクリップアート)は皆無。自分でひと工夫が必要である。

右脳と左脳に訴えるプレゼンだけが、人にアクションを起こさせる

 「洗練されたドキュメント作り」とひと口に言っても、どのようなものがいいか分からないという人も多いだろう。優れたプレゼンテーションテクニックについては、ほかの記事ですでに取り上げられていると思うので割愛するとして、ここでは「あなたのパワポを元気する!」というテーマで考えたいと思う。

 どんなにしっかりしたロジックを展開しても、結局のところ人間というのは感情に左右される。まったく同じタイトルと本文なのに、そこに配した写真イラストの印象で「うさんくさく」見えたり、「チープに」見えたり、「信頼できそうに」見えたりする。ほかの人から見せられたパワポを見て、メッセージの論理展開とは別に、そうした印象を持ったことがあると思う。

 例えば、片手でリンゴの皮をむくことはできない。うまくむこうと思えば、両手を絶妙のコンビネーションで動かさなくてはいけない。そしてこの両手のうち、左手は右に、右手は左脳につながっている。つまり当たり前だが左脳だけ、あるいは右脳だけに偏った情報処理では人はアクションを起こせないのである。これはプレゼンテーションにも言える。

 前置きが長くなった。結論としては、あなたのパワポを即効的に元気な(説得力のある)ものにするのであれば、ロジカルなテキストだけでなく「絵を入れなさい」ということになる。しかし、どんな絵でもいいというわけではない。前述したとおり、うさんくさいレベルの低い絵は逆効果である。また、テイストの異なるクリップアートを1つのドキュメント内に混在させるのは、さらにまずい。トーン&マナーを決めたら、最後までそれにしたがうべきだ。

このWebサービスを使え!

Iconfinderで検索窓に「user」と入力して検索。OSのアイコン用ではなく、プレゼン資料に使うため、大きさを32ピクセル以上とした

 わたしがパワポを元気にするために使っているWebサービス「Iconfinder」。その名のとおり、目的に合わせてアイコンを検索して入手するサービスである。

 使い方はとても簡単。検索窓にキーワードを入力し、アイコンのサイズをスライドバーで絞り込んで検索するとあらかじめ登録されたアイコンが入手できる。しかも、これらのアイコンはどれもが非常に高いクオリティだったり、シンプルなイラストだったりするので、あなたの資料に花を添えること間違いなし。

 さらに、これらのほとんどが「クリエイティブ・コモンズ」。無料のライセンスなので、著作権表記だけを行えば、自由に使えるというわけだ(しかし、これを有料で販売はできないし、勝手に改変することもできない。詳細はこちら)。というわけでわたし自身、プレゼン資料や社内の教育資料としてIconfinderを大変重宝しているのである。

Before
図1:ひと工夫前の作例 図1:ひと工夫前の作例

 実際に使ってみよう。例えば、あるサービスの仕組みをイラストとして作るとする。仮にユーザーが携帯からメールで情報を送ると、その更新されたお知らせがほかのグループメンバーに知らされて、内容を閲覧できるというサービスがあるとしよう。これを図解してみる。最初に標準装備のオートシェイプで作ってみる。図1のような、見慣れてはいるが、味も素っ気もないものになる。

 今度はIconfinderの出番だ。「user」「server」「mobile」などのキーワードで必要なアイコンを検索し、パワポ用にサイズ大きめのものだけに絞り込む。これをPNGで保存し、パワポでファイル挿入によってアイコンを配置する。これで完了だ。どうだろう、表現力の豊かなアイコンに取り替えて、線のスタイルなどを多少手直しするといきなり、デキル雰囲気がただようドキュメントになるではないか! これは使わない手はない。

After
図2:ひと工夫後の作例 図2:こちらはひと工夫後

 しかし、ここでハタと気づく。この連載の読者がIconfinderのアイコンをプレゼン資料に使うようになったら、みな同じようなパワポになってしまうのではないか? コンペで同じ体裁のプレゼン資料を出したら微妙だな……。

 しかし、心配はご無用。実は絶対にほかのヒトとかぶらない必殺ワザが用意してある。ただし、残念ながら、今回の記事はここで終わり。この続きは、そのうち書こうと思う。

著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)

 知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。

 リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

 近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)がある。

連絡先: nagata@showcase-tv.com

Webサイト: www.showcase-tv.com


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