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» 2013年07月26日 11時00分 公開

なぜ「デキる人」は話がうまいのか?あなたの話の9割は相手に伝わっていません(3/3 ページ)

[松本幸夫,Business Media 誠]
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あがり症の人の話は相手に伝わりにくい

book 『あなたの話の9割は相手に伝わっていません』(アスコム)

 上司から意見を問われて「あのー、エーッ……」とモジモジして、口ごもっていたとしよう。「こいつは頭のイイ奴だ。仕事もできる」とは思われないはずだ。

 これは上司に限らず、得意先でも異性の前でも、会議の場であっても全く変わらない。あがってしまって堂々とできなければ、周囲からは「できない人」「ダメな奴」というレッテルを貼られてしまうことになる。

 堂々と自信をもった受け答えをしたとしよう。当然「こいつはできる」「すごい!」となり、重要な仕事も任されたり回ってくるようになる。

 先述したように、人には「能力差」はほとんどない。要は「見せ方」であり、立場、役割にどれだけ徹してなりきれるのか、がビジネスでは大きなアドバンテージになる。「あのー、その……」とはっきりしない態度では、どんなに能力があったとしても「頭のイイ人」とは思われないだろうし、話は相手に的確に伝わらない。

 しかし、あがり症を克服して堂々とした振るまいができたとしよう。そのうえで「ポイントは3つありますね。まず1つ目は……」と、理路整然と自信をもって発言したらどうなるだろうか? 当然、評価は高まり難しい仕事も「あの人ならデキる」と任されたり、相談に乗られるようなことも増えていくものだ。それをうまく成功させたらますます評価は高くなり、「成功のサイクル」が回り始める。

成功するのは「デキると思われている人」

 「デキる人」、正しくは「デキると思われている人」が成功するのである。「煮え切らない態度の人」「自分の考えのない人」「はっきりしない人」と思われたら負けである。

 現実には、今のあなたの能力で十分。あがり症が克服できれば、その100の能力を120とか150に見せることが出来るのだ。

 しかしあがり症だと、いま述べたような「はっきりしない」「自分の考えのない」「煮え切らない」という人だと思われてしまう。本当はそうでなかったとしても。

 高い評価は、まずは好印象からである。あがり症をなくして、そのうえで好印象を与えるスキルを駆使していくとあなたの評価は確実に高まっていく。

 もちろん、実績を残していく必要はある。私はこの「高評価」「好(高)印象」「高実績」を、あがりを克服したあとの新三高として成功の条件に挙げている。

 まずは、あがりを克服して好(高)印象を持たれ、そのうえで「デキる人」とみられるようにしていこう。

 あがり症がなくなれば堂々と自分の主張ができて、社内では「デキる人」の評価を高めることができる。これは社外でもまったく同じである。営業マンなら能力を発揮して売り上げを伸ばし、成績を上げていける。当然、出世に通じていくことになる。あがり症がなくなれば、昇格試験や昇進試験でも100%の実力が出せるのでよい点が取れる。くり返しになるが、あがり症を克服すれば、伝わる話し方もだいぶ出来るようになる。

 また、本番で実力を思いどおりに出すことが出来るようになる。プレッシャーに負けずに本番に強くなるので「結果を残せる人」となれる。

 さらに「頭のいい人」と、周囲からも思われる。異性にもモテるし、人を動かす影響力のある人になれる。

 結局、あがり症を退治したなら、あなた自身の能力をフルに発揮できるようになる。世の中は実力者によって動かされていく。あなたは自由に、思うような人生の成功を手にすることができるようになる。

 たかがあがり症と侮ってはいけない。私は「もしも自分が今でもあがり症だったら」と思うとぞっとしてしまう。今のような、人前で話をするという仕事そのものが成り立たなくなってしまうからだ。

 また、「話し方」や「あがり症克服」をテーマにした本など、とうてい書くことはできないだろう。編集や出版の人と会っても、あがり症で口ベタで自分の考えるテーマを何も主張できずに「無能」と思われて、結局は「仕事そのものがなくなる」のだ。

 仮にものすごく能力があったとしても、あがり症を克服できずに放っておくと「あいつは能力がない奴」と思われてしまうということだ。いたずらに、人生の成功から遠ざかってしまうことをこれ以上放っておいてはいけない。今すぐあがり症を克服して、思いのままの人生を生きるようにギアを切り替えていこう。それは、そう難しいことではない。


(次回は「敵対する人も、話し方次第で味方になる」について)

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