スマホで動画で撮る際、写真と同じ感覚でついつい縦向きにスマホを構えてしまい、再生時に90度回転した状態になってしまって困ることがある。こうした動画を正しい方向に回転できるソフトやアプリを紹介しよう。
スマートフォンで動画を撮影する際、うっかり縦向きで撮影してしまい、あとでPCなどで再生する際に90度回転した状態になってしまって困ることがある。人物の全身を写すために、写真と同じ感覚でついつい縦向きにスマートフォンを構えてしまい、あとでSNSなどにアップしようとした際に初めて90度回転していることに気が付くというパターンだ。
もしPC上で再生するだけであれば、「VLCメディアプレイヤー」のように再生時に任意の方向に映像を回転できる動画プレーヤーを使えば済むが、SNSにアップする場合や、YouTubeなどに投稿する場合はそうもいかない。またPC上で再生するにしても、再生のたびにいちいち向きの設定を変更するのは厄介だ。やはり元のファイルを正しい向きに回転させ、保存しておいたほうがいいだろう。

Windows用ソフト「Video Rotator」を使えば、動画を回転できる。無料版では15秒までの動画に対応(画像左)、まずは動画をドラッグ&ドロップする。複数のファイルを同時に変換できる(画像右)こうした場合に便利なソフトが「Video Rotator」だ。これを使えば、動画を選択して90度単位で角度を指定するだけで動画を正しい向きに回転させて保存できる。英語のソフトだが、単機能のソフトということで余計な選択肢がほとんどなく直感的に操作しやすい。また読み込みは15種類以上、出力は5種類の動画フォーマットをサポートしているので、スマートフォンとの相性も非常に高い。

出力先の動画フォーマットを選択する。読み込みは15種類以上、出力は5種類の動画フォーマットをサポート(画像左)、回転の向きを指定する。90度単位で回転できるほか、上下/左右に反転させることも可能(画像右)ネックは無料版では冒頭15秒までしかサポートしていないことで、機能制限のない有料版は29.95ドルとやや高価。こうした場合は同じく回転機能を持つiPhoneアプリの「ReelDirector(170円)」などのほうが安価ということになる。
iPhone用の動画編集アプリ「ReelDirector」。読み込んだ動画を90度単位で回転させる機能を備える。ただし多機能ゆえ単に回転だけをさせたいという場合はやや操作が煩雑で、レンダリングにも時間がかかる場合が多いただし試した限りではiPhone上ではレンダリングに時間がかかることが多く、また機能の豊富さゆえ操作方法が難解という問題があり、こちらも万能というわけではない。動画の長さ、および簡単さを重視するかコストを重視するかで、冒頭の「VLCメディアプレイヤー」も含めた複数の選択肢を比較検討するのがよいだろう。
| ソフト名 | 作者 | 利用料 |
|---|---|---|
| Video Rotator | VideoRotator.com | 無料(機能制限のない有料版は29.95ドル) |
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