マンネリ化対策として刺激を取り入れる「やめる」習慣

行動にマンネリを感じてしまうと、投げ出したくなってしまい、今までの苦労も水の泡です。それを防ぐために、刺激と変化をうまく取り入れ、次の計画を立ててみましょう。

» 2014年03月19日 11時00分 公開
[古川武士,Business Media 誠]

集中連載『「やめる」習慣』について

 本連載は、2013年12月21日に発売した古川武士著『新しい自分に生まれ変わる 「やめる」習慣』(日本実業出版社刊)から一部抜粋、編集しています。

 「嫌なことを先延ばしにする」「ネットサーフィンにハマってしまう」「夜更かしで次の日に影響が出る」など、長い目で見たらデメリットなのに、目先の誘惑に負けて、ついやってしまう習慣はありませんか?

 それらの「悪い習慣」を放置しておくと、人生に「負のスパイラル」をもたらします。本書では、2万人以上を導いた習慣化コンサルタントの著者が、誘惑に打ち勝ち、悪い習慣を確実に手放せる「やめる習慣メソッド」を紹介します。

 NLP(神経言語学的プログラミング)とコーチングに基づいたこの科学的メソッドで、悪い習慣を断ち、人生に好循環を起こしましょう!


倦怠期【第11週〜第13週】――マンネリ化する

 安定期を終えると、最後の難関がやって来ます。それが倦怠期に起きる「マンネリ化」です。

 やっている行動にマンネリを感じ始めると、人は投げ出したくなるものです。すぐに倦怠期がやって来るかどうかは別にして、半年、1年と続けている間には、必ずマンネリ化してきます。

 人は安定したい気持ちと変化や刺激を求める気持ちの両方が存在します。マンネリを感じたら、変化や刺激を持ち込むサインです。

 ここでは習慣行動にマンネリ化が起きたときの対策をご紹介します。

方針 変化をつける

 マンネリ化対策として変化と刺激を意識的にセットしていきましょう。対策は次の2つです。

対策1 刺激を取り入れる

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  1. 内容を新しくする
     習慣行動の内容を新しくすることです。例えば、食べ過ぎなら食事のメニューを新しくするなど、内容を新しいものにしてみましょう。やめたい習慣は変えず、内容にバリエーションをもたらすようにしてください。
  2. スイッチング行動を新しくする
     スイッチングの行動を増やしたり、再発見してみてください。スイッチングの行動が変われば、新しい刺激になります。例えば、ノンアルコールビールを炭酸水にする、タバコのスイッチング行動としてコーヒーを飲むようにしていたのに加え、ガムを噛むことを追加してみるなどです。

対策2 次の習慣を計画する

 最後は、13週目を終えた後に行う習慣を計画してみましょう。ゴールの先を見ると今の習慣化が通過点に見えてきます。

 次の習慣は、悪い習慣をやめるでもいいですし、今度は別の良い習慣を続けることを計画してもいいです。

(例)夜更かしをやめる習慣を計画する

(例)英語学習を続ける習慣を計画する

 以上で「やめる習慣メソッド」の全体像を紹介してきました。

行動習慣、思考習慣のロードマップについて

 ここまで、やめる習慣(身体習慣)のロードマップをご紹介してきました。最後に、行動習慣と思考習慣のロードマップについて説明します。

 行動習慣(1カ月)は、単純にいうと、身体習慣(3カ月)の短縮版です。下図がロードマップになります。

やめる習慣のロードマップ(行動習慣)

 異なる部分は、期間が1カ月になっていること、身体習慣にあった安定期がないことです。それ以外はまったく同じ段階、同じメソッドで進むので、詳しい説明は不要かと思います。

 思考習慣(6カ月)は、結論からいうと、「書く習慣」を6カ月続けることです。理由は、書くことで自分の思考を客観視でき、修正することが可能だからです。

 最初は頑張って思考を修正していても、書くことで徐々に自然な思考に変わっていき、6カ月後は何も書かなくても自動的に「やめたい思考」(イライラ、クヨクヨ、完璧主義など)が変化していることに気づきます。つまり無意識にできるようになっていきます。

 だからこそ、悪い思考習慣をやめるには、「書く習慣」をベースに行います。「書く習慣」自体は行動習慣ですから、1カ月で身につくので、行動習慣(1カ月)のロードマップを適用します。本記事の抜粋元である、『新しい自分に生まれ変わる 「やめる」習慣』第3部にある10の事例をご覧いただければ、イメージできるかと思います。そこでは代表的な10の「悪い習慣」の事例を基に、習慣プランを立てていく、実践プログラムという形式でお送りします。「やめる習慣」のロードマップを各ケースにどう当てはめていくか、具体例を見ることでより理解が深まるはずなので、ぜひご覧ください。

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